37歳の若さでした。

にっくき巨人の木村拓也コーチがクモ膜下出血で倒れて数日。
奇跡を信じてファン・関係者で祈っていましたが力尽き、帰らぬ人となりました。

訃報を書くたびに思うのですが、いい人が早く亡くなってしまう。
なんと悲しい事でしょう。

私のような貧乏人は彼のような苦労人の人生を聞くだけで涙が出ます。
プロ野球選手になれたんだから、苦労が報われたいい人生であったと思います。

巨人のコーチとして亡くなったから、きっとご家族には手厚い補償があると信じます。
引退しても浪人しないでコーチになれたんだからよかったのかな?
コーチにならなければ死ななかったかも知れない。

いい人って何で私がわかるのか?

話している姿を少し見ました
断言します。
彼は素晴らしい人です。

これから、伝説になるあのシーンが忘れられません。

去年、試合中に巨人ベンチは珍しい事が起こり、困ってしまいました。
捕手を使い切ってしまい、もう球を受けるキャッチャーがいなくなりました。

過去にもそういうことがあったと思いますが、このときのシーンはとても印象深いものでした。
木村拓也選手が代役キャッチャーとしてアナウンスされた瞬間、この日最大の歓声が上がりました。

10年前に経験済みだと聞きましたが、いきなり、練習もしないでプロの球を受けるなんて並では出来ません。

しかし、無事にこのピンチを切り抜けて三振のボールをミットに収めてベンチに彼は戻りました。
そのとき原監督は、満面の笑みと感激した表情で彼の肩を何度も強く叩き、手荒い歓迎でした。
よっぽど、うれしかったんでしょう。

広島から巨人に移籍になり単身赴任でホテル暮らしと聞きました。
プロ野球界全体が悲しみに包まれました。
大きな記録もタイトルにも無縁でしたが、日本代表にも選ばれた選手です。

きっと、監督が相当に信頼出来る存在だったのでしょう。
プライドの高い、超一流と言われて育ってきた人が集まるプロ野球の世界の中で、自分が犠牲になりチームのために尽くす、そんな貴重な選手はきっと素晴らしいコーチになって行くんだと思います。


去年大事な友人が2人も亡くなりました
私はいつまで生きるのかわかるわけもないですが、悔いを残さぬように夢をあきらめずに生きて行こうと思います