暑い日が続きますね。

小学生の頃、お盆休みには必ず両親の実家に連れていかれました。母方の実家はアニメ映画の「すずめの戸締り」に出てくる港町。父方の実家はそこから1時間くらいバスを乗り継いださらに先の港町。着くまでの間、長く要する時間はずっとあなたのことを想い浮かべたものです。

今なら現実のあなたに接するために工夫を凝らしたと思う。けれど、当時の自分は頭のなかで思考するだけのボンクラでしかなかった。

中学の延長で高校時代は水泳部に入部した。高校の運動系部活動は中学なんかの比ではないくらい厳しかった。こんなにキツイなら入らなければ良かったと後悔することがよくあった。

高校の夏の水泳合宿で顧問の実家付近、新潟まで行ったことがある。その年の新潟の夏は関東よりも何倍もの暑さ。日焼けで二回皮膚がむけるくらい滅茶苦茶暑かった。

新潟の公立学校のプールを貸し切り1日10kmの距離をただただ泳ぎ続ける。水の中で長く要した時間はやっぱり、あなたのことを想ったものです 笑

夕方、全ての練習工程が終わって宿舎に戻ると手作りの握り飯が食堂に置いてあった。疲労で立てないくらいにヘトヘト。そしてお腹はペコペコ。同級生一同、いっせいに握り飯を頬張る。

皆の第一声が「うんめぇ~!!」、同時に唸る。あの瞬間は本当に忘れない。涙が出るほど美味しかった。
 

私が生まれて一番美味しいと感じた食べ物。高校生の時に新潟の水泳合宿で身体を酷使した後に〝米どころ〟新潟で振舞われた握り飯でした。味覚というよりは身体全体で味わった至福の感覚でした。今では絶対に味わえないあの味。もう二度と再現することのない味。

合宿からの帰りのマイクロバス。部員30名の日焼け止めの匂いが充満しているバスのなか。学校に着くまでに長く要した時間。やはり、あなたのことを想ったものです 笑

それだけ想いながら何一つあなたと接点を持たなかったのは何故なんだろう?我ながら本当に不思議です。

私が20歳の頃に知り合った今でも交流が続いている新潟の友人がいます。彼が送ってくれた蔵出しの二級酒。今まで飲んだなかで最も美味しいお酒でした。日本酒を普段、飲まない弟がこっそり隠れて飲むくらいだった。

私は花火を鑑賞することが好きで、新潟の友人と花火大会に行ったことがある。片貝の花火大会、大曲の花火大会。国内の花火師が競い合う大会。心躍るくらい素晴らしかった。私は新潟三大花火大会のうち、長岡の花火だけは行ったことがない。いつか鑑賞したいと思っています。

高校の部活の同級生男女10人で妙高高原にスキーに行った。小学生の時に参加したスキー教室が合わず、すっかり苦手意識のあるスキーだったが我流で上達できて楽しかった思い出です。


新潟から転入してきたクニちゃん。気付くのが遅かったけれど、心に沁みる逸材だった。あなたのことが気になって交際を遠慮したけれど、もしあの子と一緒になっていたら自分のパフォーマンスはおそらく上がっていたと思う。あの子は私の長所を上手に引き出してくれたと思う。
 

振り返ってみると新潟にまつわることは自分にとって好印象なことが多かったです。

あなたのご両親はどちらの出身ですか?私は東北のご出身ではないかなと思った。なぜだか関東出身ではないなと感じました。

 

私はあなたを産んでくれたご両親、ご先祖様にいつも感謝するようにしています。もちろん、自分を産んでくれた両親、先祖に対してもです。お盆のご先祖供養しっかりなさってくださいね。