イレブンナインプレゼンツ dEBoo#1『12人の怒れる男』
無事終了致しました。

ご来場本当に本当にありがとうございました!!

一年前から構想してたこの公演。
正直本番を迎えるのが怖くて仕方がない時もありました。

なんせ映画やリメイク舞台などで、すでにたくさんの人に知られている超名作。
原作が面白いとわかっているものをやるプレッシャーたるや…。。。

そして札幌でこの作品をやっているカンパニーをあまり見た事がないというのは、何かとても大変な事情があるのでは…!とドキドキもしましたが(笑)やると決めてからはもう止まりませんでした。あらゆる衝動が。

この作品を良く知り愛して来た人生の先輩方が大勢観て下さったと思います。
その方々に満足していただくものになったかはわかりませんが、今の我々のベストは尽くせたのではないかとおこがましくも思っております。

私、実は2001年から4年続けてプロデュース公演を行っていたことがありまして。
イナダ組に在籍しながら、いまも札幌で活躍している、清水友陽さん、すがの公さん、イナダさん、乙川千夏さんとそれぞれ作品を作りました。

皆さん素晴らしくて、どの公演も最高に面白いものができたと思っていますし、当時たくさんのお客様に喜んでいただけました。

ですが10年前の私はお芝居やりたい盛りで、やりたいばっかりで。
30になる前でしたが、まだまだプロデューサーとして大勢のひとがいるカンバニーをまとめるという点においてはとにかく未熟で。
たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまったように覚えています。

それ以来、自分がプロデュースをするにはもっともっと札幌のことや演劇のいろんな事をわかってからだ、大人になってからだ(年齢的にはもう十分大人でしたが…)と思い、役者に専念していました。とはいえいま現在、どれだけ札幌演劇の事を知ってるのよ、と思われると思いますが…。

札幌でお芝居初めて20年。
この10年は特にまたいろんなことがあり、たくさんの素晴らしい役者さんやお芝居関係の方がたと新たに知り合いました。

そしてそんな皆さんの力を借りて、今回このような素晴らしい座組で『12人の怒れる男』をお客様にお届けする事ができて、そしてお客様に喜んでいただけたこと、本当に嬉しく思っています。

この作品を舞台で初めて観て衝撃を受け、漠然とですが「いつかやりたいなあ…」とぼんやり考えていた高校生の頃の自分に教えてあげたいですね。

やはりいつも私は人に支えられている。たくさんの人に助けられていると実感しました。
もちろん20年前からそうです。
本当に有り難い…!
それに応えられるだけの度量が自分にはまだまだ足りないと思っていますが、今回は遣り残す事、後悔することのないよう、精一杯やれたかな、と思ってます。

あとは少しずつ恩返しをせねば…。 

今回のカンパニーは本当に大人で真面目で純粋にお芝居を愛する人たちが集まった、完璧なカンパニーでした。

出会ってから8年、最初にお芝居をした時、その演技演出の精密さに度肝を抜かれてからずっと信頼して一緒にやってきた納谷さんの事を、同じように今回関わった全員が信頼してくれました。
これは本当に嬉しかった。

寄せ集めのユニット公演は、やり方も価値観も違うひとたちが集まってくるので演出家を心から信頼しないと、もしくはそれぞれに相当なプロ意識がないと、途端にお芝居もバラバラになってしまうと思うのです。

そんな心配がまったくなかった。
これは凄い事です。

私の出演オファーに二つ返事で答えてくださり、そして最後まで手を抜く事なくこの名作に向き合ってくれた演者の皆さん。
いつものイレブンナインのお芝居とはまったく違う雰囲気の舞台を情熱を込めてクオリティの高い作品に作り上げてくれたテクニカルスタッフの皆さん。
たくさんのお客様に少しでも多く見て頂こうと客入れをしてくれた受付会場スタッフの皆さん。
自分たちの公演で忙しいのに手伝ってくれたイレブンナインのメンバー。
素晴らしい作品を提供してくださったクスミエリカさん。
困った時に急に相談してもそれにいつも応えてくれたゼネラルマネージャーのカジタくん。
チケット売りや宣伝にご協力くださったたっくさんの皆さん。
私的に慣れない様々な部分を的確なアドバイスで補ってくださった札幌演劇界の皆さん。
企画から終演まで、死なばもろとも、とばかりに支え合えた納谷さんと江田くん。

悪天候の中、ご来場いただいたお客さま。
そしてご来場できずとも応援してくださっていたお客さま。

本当に本当にありがとうございました!!

また、今回せっかくご来場いただいたにもかかわらずご案内することのできなかったお客様、本当に申し訳ありませんでした。
お寒いなかお並びくださりありがとうございました。
これに懲りず、引き続き応援していただけると幸いです。

dEBoo#1は無事終了致しました。

#1というからには#2もやらねばなりません。そのつもりで#1とつけました。
今回ご好評をいただいたことに奢らず、さらにクオリティの高い舞台をお見せできるよう、北海道のお客様を良い意味でびっくりさせられるような舞台が作れるよう、ひたすら精進致します。

また近いうちにお会いできることがあるかと思います。
それまでどうかdEBooの事をお忘れなきよう、宜しくお願い致します!!!