さて、第一回の解説は何の演目を解説しようかと考えました。その結果、歌舞伎公演データベースというもので五十音順で一番上に出てくる演目を解説することにしました。すると、出てきたのが相生獅子だったので、今回は相生獅子を解説してみたいと思います。
相生獅子という演目は1734年に江戸中村座で初演された、「じゅうはちこういまようそが(漢字が出てきませんでした。すみません!)」の3番目として上演されました。現在では相生獅子として上演されます。
上演時間は20分から30分程度。
お話のジャンル(恋愛ものやコメディ、アクションなどといったジャンルわけは歌舞伎にも存在します。)は石橋物(しゃっきょうもの)です。
この石橋物というのは能の石橋をもとに作られており、有名なところでは「連獅子」などがこのジャンルに含まれます。
それでは能の石橋とはどういうお話なのかと思われるでしょうが、実はあらすじらしいあらすじは存在しません。この曲は今のインドに住んでいたとされる文殊菩薩という神様を守る神獣「獅子」の様子を表現したものなのです。
ではなぜ、獅子の様子を表した曲の題名が石橋なのかは次回に譲ることにして、早速相生獅子の特徴を話していきましょう。
相生獅子はこの石橋物を描いた「現存してる」曲としては最古のものになります。能とは違い、歌舞伎では石橋物は女方が演じる演目でした。
ですので基本的に江戸時代に作られた石橋物は前半美しい女が舞い踊り、タムケンが持ってるような獅子舞の頭のミニバージョンみたいなものを持った瞬間に、その中に住んでいた獅子の魂が乗り移り、胡蝶が舞い踊る中獅子に完全に体を乗っ取られた女が出てきて胡蝶とじゃれる様子を見せる。
というのがだいたいのお決まりのあらすじでした。
その中で踊る曲や振りを変えたりして色々なバリエーションが誕生しました。
この相生獅子も前に記載しているあらすじどうりで女の部分が遊女になったりお姫様になったりするだけです。
歌舞伎を最初に見るという人には物足りないかもしれないですが、古風な雰囲気を味わう演目です。


以上で終わります。読んでいただきありがとうございました。