知識も無く、言われるままにメジャーをとり、ドリルしたんですが、このボールのスパン(フィンガー(中指、人差し指)とサム(親指)の間の距離)が広すぎたんです。
何度かセンターに通い、投球しているうちに、親指の付け根に激痛が・・・
ドリルしてもらったドリラーに訴えると「最初は痛くても、投げているうちにたこが出来て感じなくなりますよ」と言われました。
素直な私はその言を信じ、ひたすら練習するのでした。

あるとき、気がつくと親指の根元に小さなふくらみが・・・
「練習の成果でたこが出来てきた・・・」
それから暫く練習の日々。

センターの方の勧めもあり、新しいマイボールを買い、新しくメジャーをとりドリルしました。
さすがに、前のボールはスパンが広すぎると、スパンを狭くしたボールを作りました。
また、練習の日々。

最初に出来た親指の根元のふくらみ。
これがどうしてもひっかかり、投球すたび刺激があるのです。
そのうち硬くなって、違和感もなくなるかな・・・
練習の日々。

ふくらみが少しずつ少しずつ、大きくなっている・・・
サムのサイズが合わなくなり、少しずつ少しずつサムのサイズを大きく大きく・・・
練習の日々。

何年か後、マイボールも買い替え、気がつくとサムのサイズが異常に大きくなり、
膨らみも大きくなっていました。
連続して投げているうちに、刺激で膨らみが大きくなり、サムが抜けなる状態が頻繁に出るようになりました。そのため、試合のスコアに影響が出てきて、安定しない・・・

無理な親指の抜き方がたたり、肘の腱鞘炎ぎみになり、とうとう医者通い。
2週間ほど休み、腱鞘炎自体はよくなりました。
ボウリング再開後、休んだせいか、サムの抜けが良く、絶好調。
翌週の試合で、またサムの抜けに異変発生。

インターネットでこの症状は何か・・・、色々調べました。
当初「これはガングリオンでは?」と思い、腱鞘炎でお世話になった先生に相談しました。
この先生は、「手の外科の専門医」で、また「スポーツ医」でもあります。
「これガングリオンだと思うんですが、出来れば取ってしまいたいんですが・・・」
「それでは検査して、その上で手術しましょう」
MRIの検査の結果、「腱鞘巨細胞腫の疑い」
「ガングリオンではない・・・?」
手術の日を決め、いざ手術。

手術当日。
初めての手術で緊張。脇の下から麻酔を受け、メスを入れられました。
先生が切開した状態を見て、「これは神経に絡んでいる・・・、神経から出ている・・・」
「腱鞘巨細胞腫ではない、神経鞘腫・・・」
また新しい名前・・・
「このまま摘出せず閉じます」
術後、先生の説明。
「神経の鞘から出ているので、摘出するには神経ごと取ることになります
「根元から先へ、だんだん伸びているので、取ったほうが良い」
「神経専門の医者で摘出することになります」
「摘出すると、親指の先のほうの感覚に影響が出るので、自家移植することになります」
「感覚が元に戻るかわからない」とのこと・・・
「悪性の可能性もあるので、検体を顕微鏡で検査して、結果がわかるのが2週間後、そのときこの後どうするか相談しましょう」

明日で、術後1週間です。
(現在です。ここまで長い~。良く付き合ってくれました。)
後1週間後に今後の運命を決めることになります。

神経の自家移植をインターネットで調べました。
元に戻るのは50%
障害が残るかも・・・
他に何か方法はないのか・・・
「人工チューブ」というものがあるようです。
ほぼ実用化の段階ですが、まだ治験を兼ねて手術されているようですが、一般的にはなっていないようです。
でも画期的で、切れた神経の間に神経が「自己修復するためのトンネルで繋ぐ」ものです。
神経はこのトンネルの中を元々繋がっていた相手を探し、1日1ミリ伸びて自分で繋がるそうです。
成功率90%
これを試してみたい。
せもこれを治験しているのは、京都と奈良の先生なんです。
私の住んでいるところ(埼玉)からは遠い・・・
往復の交通費だけで3万以上。

今度の土曜日、手術した先生のところへ行きます。
そのとき、先生にこの技術のことを相談してみます。
先生知っているかな・・・
関東で手術できないかな・・・

手術前の親指の写真と術後の写真を後でアップします。
取り敢えず、術前のみ。