二十四節気で一年を区分
一年の太陽の位置、すなわち黄経により、季節を区分します。
二十四節気のうち中にあたるもので、それぞれの中に対する黄経は次のとおりです。
雨水(うすい) : 330度
春分(しゅんぶん) : 0度
穀雨(こくう) : 30度
小満(しょうまん) : 60度
夏至(げし) : 90度
大暑(たいしょ) : 120度
処暑(しょしょ) : 150度
秋分(しゅうぶん) : 180度
霜降(そうこう) : 210度
小雪(しょうせつ) : 240度
冬至(とうじ) : 270度
大寒(だいかん) : 300度
天文学により、時間による太陽の位置は計算できます。
すでにお話しました朔により、月の初めがきまり、その月の太陽黄経により、その月の季節、要するに何月かが決まるということです。
旧暦(太陰太陽暦)の基本的な考え方
旧暦は太陰太陽暦の一つですが、
太陰太陽暦の考え方は、月が太陽の軌道上と全く重なり、見えなくなる(新月)の瞬間(朔)を、月の始まりとして、次の朔までを1ヶ月とする太陰暦を基準としながら、それに太陽の動きを加えて1年を決めるものです。
朔というのは、その日の何時というふうに決まっていませんので、朔を含む日が一日ということになります。
朔と朔の間は29.531日ですので、1ヶ月の日数は29日か30日のどちらか、12ヶ月で354日になり、1年で約11日足りなくなります。昔から農業をおこなうためには季節がわかる太陽暦のほうが便利なので、太陽の動きにあわせているので「太陰太陽暦」ということになります。
一年間の太陽の動き、すなわち、春分・夏至・秋分・冬至の時期を基準にして、月を区分し、1年が13ヶ月になる場合は閏月を置くようになっています。
基本的なところは、こうなのですが、いざ、計算をしようとすると、もっと詳細が分からなければなりませんね。
旧暦とは?
ときどき、旧暦の日付を西暦でいつなのか調べて欲しいと頼まれます。
実は、個人的に、韓国とかの知り合いがいて、旧暦でしか誕生日がわからなにので、西暦だといつなのかということで頼まれます。あるいは、結婚式をいつにしようかというときに、大安の日を探したりしますが、その基本は旧暦が使われています。
で、一言で旧暦といいますが、結構、奥が深くいのです。
まず、旧暦というからには、新暦に対する古い暦ということになりますが、旧暦の1872年12月2日まで使用されていた天保暦という太陰太陽暦(陰暦)になります。もっと古くを言えば、天保暦の前は、1844年まで寛政暦が使われてました。
要するに同じ太陰太陽暦と言っても、日付の付け方がいろいろあるということです。
旧暦と言うのは、天保暦という太陰太陽暦ってことになります。