前記事では半分母子本帰国になった経緯について書きました。
息子の健康と安全を第一に考えた時に、最短でも1年は地元にいるのが自分達にとって最善の選択だという結論に達しました。また、息子自身が日本に住み続けたいと強く希望していました。早期に決断して行動することで私と息子のストレスを最小限に留めることができたので、今でもこの判断は間違っていなかったと思います。中国に残されたパパは今でも寂しいと言ってますが…
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ただここで、息子の今後の教育方針についても見直しを迫られることとなりました。元々私と夫は息子をずっと香港系ローカル校に通わせるつもりはなく、中学からはインター校に行かせて再度英語力を鍛えて欲しいと考えていました。コロナ前は、彼が高校へ入学する頃までには流石に本帰国になっているはずだという楽観的な姿勢で、なんとなく高校大学は日本で行けば良いのではないかと考えていました。はっきり言って具体的なビジョンは一切なかったです🤯 しかし今回の本帰国を機に、息子がちょうど小学校5年生の始めで今から中学受験を目指すとしても充分な時間があり、漫然と日本で疎開生活を送るよりも何か目標を作って取り組ませたいと考えるようになりました。私の地元は本当に何もない田舎なのですが、お隣の県には評判の良い国立や公立の中高一貫校があり、息子がもしこれらの学校に入ってくれたら経済的にものすごく助かるし、私も地元の会社で長く勤めることができる等と勝手な妄想をしました笑
するとある日、息子の方から「俺こっちで中学受験したいな」と言われました。私の頭の中を読まれたのでしょうか
「どうしてそう思うの?」と聞いたら、「受かる自信があるから」と彼は言いました。その自信は一体どこから来るんだい?😅 今思えば、上海での公立校国際部入学、深センでのローカル校編入試験等、彼の小学校生活はお受験の連続でしたし、彼はずっと合格を勝ち取ってきました。また、彼は大学はK大に行きたいとも言い出しました
それなら尚更、お隣の県の国立中高一貫校は学年の半分はT大K大国医へ進学するという噂ですし、もしここへ入学できれば同じ目標を持つ仲間にたくさん出会えるだろうと皮算用しました。


とりあえずその国立中高一貫校の過去の入試問題を取り寄せてみましたが、私は中学受験を経験していないので独特の問題形式に戸惑いました。また、私は父の仕事の都合で地元で暮らした経験が高校3年間しかなく、地元の仲間内でも一番早く結婚して子どもを産んだのでこの学校のお受験事情について聞ける友達もおらず😂、もし本当に地元で中学受験させるなら指導面・情報面共に学習塾の助けが必要だと考えました。そしてスポンサーとなるパパに息子が地元で中学受験したいと言っていて私もそれに賛成していること、そのために塾に通わせたいことを相談しました。パパは息子に対して、「中国にいるのが嫌だから日本に逃げるのではなく、日本で目標を持って一生懸命取り組んでほしい。だから中学受験を目指すことはとても良いと思うし、その為ならパパは一人で寂しいけど応援する」と言ってくれました。そこで私達家族はこのように取り決めました。これから約2年間お隣の県の国立中高一貫校を目指して頑張って、もし受からなかったら中学校入学のタイミングで再びパパと合流しよう、と。