いつものように猫のアクセルの散歩へ。


 例によってすっかり真っ暗な時間、しかし今夜はスーパームーン。

 月明かりの中、例によって気まぐれに走ったり立ち止まったりを繰り返すアクセルのペースにあわせ、近所の大きな池の周りの公園を半周ほど。

 いつも休憩するベンチに座り込むアクセルにあわせ、いつものように一服でも・・・とベンチに座り、ハーフパンツの内ポケットからタバコ(エコー)と携帯灰皿を取り出す。


 そこで事件が。

 「・・・家のカギがない!」

 よく見るとハーフパンツの内ポケットに穴が・・・。

 こりゃのんびり一服どころではない。


 その時間出かけていたオカンもカギを持っているので最悪の事態はないのだが、以前オカンがカギをなくした時にさんざん説教したこともあり、ちとバツが悪い。

 月明かりとアクセルのリードに内蔵の懐中電灯を頼りに、こっちの気も知らず走り回るアクセルを綱引き状態で半ば引きずりつつ、来た道を引き返す。

 家まで戻るも見つからず、家のカギはしっかりかかっている・・・もちろん鍵穴にカギが残ってもいない・・・。


 予定調和のように、アクセルとの綱引きは2回戦へ突入。

 途中でアクセルのハーネスが外れかかる大苦戦を経て、事件発覚現場のベンチまで再び戻るも、やっぱりカギは見つからない。


 スーパームーンの明るさをもってしても発見は不可能か・・・とあきらめ半分でベンチに座り込み、タバコを取り出し火をつけつつ、もう一度穴の開いたポケットを確認。

 よく見るとハーフパンツは2重構造、内側はメッシュ生地になっている・・・もしや?

 そこでハーフパンツの内ポケットの下あたりをモゾモゾゴソゴソ・・・ハーフパンツの裾部分、太ももの裏側あたりに感じるこの硬さ、この形・・・!

 その感触を2重構造の生地の間を手繰り寄せた結果、内ポケットの穴から家のカギを無事救出・・・。


 「スーパームーンの明るさ、発見への貢献度ゼロかよwww」・・・と、気を抜いたその瞬間、2次災害ってのは起こるもの。

 終了したと思われたアクセルとの綱引きが、突如予定外の3回戦へと突入。

 不意を突かれた結果、伸縮式のリードは手をすり抜け、アクセルめがけ弾丸のようにすっ飛んで行く。

 期せずして標的となったアクセルは間一髪リードをかわすも驚いて猛ダッシュ、ガランガランとリードを引きずり逃走開始!

 「綱引きの次は徒競走かよwww運動会シーズンだけのことはあるwww」と咥えタバコのまま30mほどの追いかけっこ、フェンスに登ったアクセルをやっとのことで確保。


 ゼーゼーハーハー言いつつふと見上げた先には池に写るスーパームーンが・・・。

 いやはや、「満月の夜には魔物が目を覚ます」ってのはホントですね、ハイ・・・。(´Д`;)











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