歯医者の定期検診に行ってきた。4ヶ月に1回程度、自分の歯と歯茎の状態を教えてもらい、改善方法を伝えられる。前回と比較しつつ、淡々と現在の状況の説明をされるので、4ヶ月間の振る舞いを反省せざるを得ない。


指導を行う際、この歯医者のように現状をただ伝えるということが最も効果的ではないかと思う。ニュートラルな態度ではなく、甘やかしても厳しくしても、それは現実からの乖離を含むものであり、伝えられる側としては乖離の分だけ欺瞞を感じるものだ。欺瞞の蓄積により信頼関係は崩壊する。


ただし、現状というものは如何ともし難く、改善には多大な努力、忍耐を要する。現状をただ伝え、改善していくというプロセスは指導を受ける側に無限のモチベーションを仮定している。指導者がその仮定を満たす者を見出す、双方のマッチング問題に帰着される。


とはいえ、最初からそのような仮定を満たす者は稀であり、都合良く見つかるはずもない。そこで役に立つのが甘やかす、厳しくするといった「現実からの乖離」である。これらを使い分け、指導を受けるもののモチベーションを上げる。「欺瞞の蓄積」が信頼関係に影響する前にニュートラルな態度に変更する。この2段階のプロセスをコントロールする問題に帰着することができた。