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「初心者向け 小説と物語の学校」のタケと申します。

 

今日の記事は、世界で最も有名な民話、『シンデレラ』についてです。

 

この記事を読めば、世界には色々な『シンデレラ』型物語があることがわかります。

 

民話の最高傑作『シンデレラ』を解説します!

 

質問

 

民話の『シンデレラ』は、どうしてあんなに有名なのですか?

 

答え

 

逆転劇が人気の秘密だと思います。

 

シンデレラは貧しく、継母や意地悪な姉にいじめられています。

 

ある日、シンデレラは魔法使いのおばあさんによって、生まれ変わります。

 

その後、継母、意地悪な姉と立場が逆転し、王子と結婚します。

 

 

 

また、世界各国にそれぞれの「シンデレラ型民話」が伝わっており、愛着をもたれているからではないでしょうか。

 

 

『シンデレラ』の話の流れはこうなっています!

 

皆さんが知っているシンデレラは、以下の内容ではないでしょうか。


シンデレラという貧しい女性が、継母(シンデレラの父の再婚相手。父は亡くなっている)や意地悪な姉にいじめられている。

②ある日、シンデレラは、城で舞踏会が開かれることを知る。しかし、継母や姉に、「あんたが行けるわけがない」と笑われる。



継母や姉は、舞踏会に行ってしまう。シンデレラ、舞踏会に行けなくて泣く。すると、魔法使いのお婆さんが出てきてなぐさめられる。

④シンデレラは、魔法使いのお婆さんに、魔法をかけられて変身する。舞踏会に行くことになる。しかし、「夜の12時になると、魔法が解けるので、帰るように」と言われる。

⑤舞踏会に行き、王子に愛される。



⑥夜の12時には帰らなければならない。シンデレラ、舞踏会から急いで帰る。途中、ガラスの靴を落とす。

王子の命令により、城の役人たちが、ガラスの靴に合う女性を探すことになる。



シンデレラの家に、役人が来る。意地悪な姉達にはガラスの靴は合わず、シンデレラにはピッタリ合う。継母と意地悪な姉が驚く。

王子とシンデレラは幸せな結婚をする。シンデレラは継母や意地悪な姉達をゆるす。

 

 

『シンデレラ』と『サンドリヨン』

 

皆さんが知っている『シンデレラ』のストーリーは、ディズニーアニメの『シンデレラ』なのだと思います。

 

もしくは子ども用の絵本童話なのかもしれません。

 

実は、世界には『シンデレラ』とほぼ同じ内容の、古くから伝わる民話がたくさんあります。

 

ディズニーが参考にしたのは、1697年にフランスのペローが刊行した、『過ぎた昔の物語 またはお話集・教訓付き』という本の短編の一つ、『サンドリヨン』です。

 

 

世界には『シンデレラ』型物語がたくさんありますが、このフランスの『サンドリヨン』が普段僕らが『シンデレラ』と呼んでいる物語に最も近い民話です。

 

『サンドリヨン』とは、フランス語で「灰っ子さん」という意味。

 

 

仕事が終わると、娘は暖炉の隅へ行って灰の中にうずくまるのでした。『ペロー童話集』天沢退二郎訳 岩波少年文庫より引用

 

 

という一文があるので、「サンドリヨン」とはいつも汚い格好をしている=貧しい、という意味があるのだと思います。

 

英語の「cinder」は「燃え殻」「消し炭」などの意味があるそうなので、『シンデレラ』=『サンドリヨン』=『灰っ子さん』で良いと思います。(多分……笑)

 

ディズニーアニメの『シンデレラ』は、ペローの『サンドリヨン』と内容がほぼ一緒ですね。

 

世界各国の『シンデレラ』

 

ロシアには、『うるわしのワシリーサ』というシンデレラに似た物語があります。

 

主人公のワシリーサもシンデレラ同様、継母と意地悪な姉にいつもいじめられています。

 

ある日、ワシリーサは、継母と姉に、「バーバ・ヤガー」というお婆さんから火だねをもらってこい」と命令されます。

 

ワシリーサは、「バーバ・ヤガー」から家事など、試練を与えられます。

 

帰る時、「光る不思議なされこうべ」をもらい、継母や意地悪な姉から解放されます。

 

この「バーバ・ヤガー」はロシア特有の不思議なお婆さんですね。

 

このお婆さんは、敵キャラなのか何なのか分からなくて面白いです(笑)

 

「バーバ・ヤガー」はワシリーサに家事を命令し、ウスに乗ってキネでこいで移動します。(ほら、何だか分からないでしょ笑)

 

 

 

葉限(イェーシェン)』という中国版シンデレラもあります。

 

『葉限』は9世紀の中国の本に収録されており、ペローの『サンドリヨン』よりもっと古いようです。

 

『葉限』の意地悪な継母は、主人公「葉限」が大切に飼っていた魚を料理して食べてしまう(笑)という、とんでもないシンデレラ物語ですね。

 

 

その魚の骨が、主人公に美しい衣服を与えてくれるきっかけになります。

 

 

何と、日本にもシンデレラ的なお話があります。

 

鉢かづき姫』ですね。

 

主人公にはお告げがあり、大きな鉢がかぶせられます。(どういうこと? 笑)

 

 

大きな鉢を被せられて育った主人公は、継母にいじめられ、家から追い出されてしまうのです。

 

そんな時、偉い金持ちに助けられる……といった話です。

 

 

まとめ

 

ほとんどのシンデレラ型物語の主人公は、「貧しい」「いじめられている」というキャラクター設定になっているようですね。

 

 

 

弱くいじめられている立場の者が生まれ変わり、意地悪で強い立場の者より逆転する。

 

どの国の人も、そのような物語に素晴らしさを見い出しているのだと思います。

 


今日はここまで。読んでくれてありがとう。またよろしくお願いします。


引用・参考

『ペロー童話集』天沢退二郎訳 岩波少年文庫 2003年

『ロシアのむかし話・2』金光せつ編訳 偕成社文庫 1991年


葉限
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
最終更新 2020年4月19日 (日) 01:43 
https://ja.wikipedia.org/

鉢かづき
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
最終更新 2020年7月27日 (月) 08:05
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