友人のつぶやきで、某カメラ店の取り組みを知った。(下記)

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/29764

カメラ店には当然の「客にカメラを売る」という面白くもないスタンスから、「客がよりよく思い出を残すために自分たちに何ができるのか」というスタンスに昇華しているのにちょっと、いや大いに感銘を受ける。

省みて、自分は音楽を趣味にしている輩の端くれだけれども、果たして、音楽の世界では上記カメラ店みたいな取組が実現されているのか、ふと考えてみたくなった。

音楽において、何をしてもらえたら音楽に興味を抱いた人に有益、というか受益を最大に出来るのだろう?
私見ながら、それは多分、

・その人に相応しい音楽との距離感、付き合い方を見出すのを手伝ってくれること

だと思う。省みて、既存の楽器店などは楽器やらDTM機器等、関連商材の販売拡大にフォーカスし過ぎているように思う。

人が音楽に取り組むきっかけは様々だけれども、余暇時間、可処分所得、住環境といったファクターがあるので、「その人が欲しいと思う商材を提供する」ってスタイルは、音楽にはちょっと適していないように思う。自分のライフスタイルに適さない楽器などの購入は、結局その人の「音楽のライフタイムバリュー」を縮退させてしまう結果に繋がるのではないか?

聴く楽しさ、作曲する楽しさ、編曲する楽しさ、楽器を演奏する楽しさ、バンド運営の楽しさ、ライブ演奏の楽しさ、愉悦は色々あるけど、まずはその人の環境に適した無理のない接点を提供するのがよいのではないか、と思う。

せっかく、PCやら広帯域ネットワークやらが普及して、音楽との接点の切り口も拡大しているのだから、まずは自分のステータスに合った環境を提案してもらって、無理のないところから始めて楽しむ。やがて、その環境で物足りなくなったら、拡張に必要な費用やそのために犠牲にしなければならないものについて説明してもらって、覚悟の上で楽しむ。 そんな形が実現できたらよいのかも知れない。。。

でも、そのためには、その方のおかれている環境について、かなり突っ込んだヒアリングが必要だ。。。その方がヒアリングを快く受け入れるか不明だし、初期コンサルティングのコストも馬鹿にならない。 商業ベースには乗りそうもないなぁ。。。もし、こんなビジネスが軌道に乗れば、強力な信頼関係が築かれて、関連機器等の販売も増えていくだろうし、バンドメンバ集めなんかも演奏技術や指向に合わせた編成ができて(出会い系みたいだけど)楽しいことになりそうだけど。。。

妄言、失礼いたしました。
何から書いていいやら。。。

これは本当に素晴らしいコンテンツです。何せ、見るドラマーのレベルを選ばないし、加えて、ドラマー以外のプレイヤーが見ても楽しいという、およそあり得ないモノになってます。

そして、もちろん拙が大好きなドラマーのひとりです。ポーカロ先生の参加しているアルバムを手の届く限り聴き漁ったものです。 …それだけに、(もう随分前ですが)突然の訃報には本当に驚きました。

ポーカロ先生が亡くなったその日、私は会社の同期と一緒に、今はなき「原宿 キーストンコーナー」で、コーネル・デュプリー(こちらも故人ですね。。。)のライブを楽しんでいました。 一緒に出演していた、リチャード・ティー(こちらもまた故人ですね。。。)のピアノ演奏が凄まじかったのを今でも覚えています。グランドピアノが、ガタガタと揺れているんじゃないかと見紛うような、激しい演奏でした。そして、間近に見るリチャード・ティーの巨漢っぷりにも目を見張ったものです。。。

そんな折、何故が同期と私はポーカロ先生のことを話題にしていたのをハッキリ憶えています。
「好人物と云われているけれど、実は結構気難しくて、楽器メーカーの営業はかなり苦労していたらしい。」
とか。。。

で結局、拙は一度もポーカロ先生の演奏を生で見ることができませんでした。。。(後悔)

さて、ポーカロ先生というと、

Rosana

での演奏、グルーヴが非常に有名ですよね。「ハーフタイムシャッフル」なんて言葉はポーカロ先生から雑誌記事やらヴィデオやらを通じて教わりました。他の曲でも類似の演奏をやっていて、

These Chains
Out of Love

などでも、素晴らしいシャッフル演奏を聴かせてくれます。…というか、個人的にはRosanaよりも上記2曲のグルーヴの方が好きですね。

シャッフルだけではなく、ストレートなロックフールでも佳い感じで、8ビート系のグルーヴで困った折には、

Bomp Me
Girl Goodbye

あたりのパターンをパクらせていただいたものです。 あぁ、懐かしい。

Totoのナンバーだと、個人的には以下が好きですね。

Lea
#小雨振る午後のひととき、って感じが何とも。。。

Till The End
#「レイドバック」って言葉の体現です! なんでこんなにも後ろで演奏できるんでしょ?

Holyanna
#なんだか少し、楽しい気分になれる曲です。

ポーカロ先生、どうか安らかに。
ドラムを始めたばかりの頃に憧れたドラマーの一人、高校時代、大学時代を通じて聴いていた、スティーブ・ガッド先生の教則ビデオを、遂にPCに取り込んでVHSテープを処分しました。

最初に衝撃を受けたのは、チック・コリアの「Samba Song」での演奏でした。 もう、ホントに「何だコレ?」って感じで。。。その後は、ステップスやら、マンハッタン・ジャズ・クインテッドやら、ポール・サイモンやら、ガッド先生が参加している楽曲を知る都度チェックする日々でした。いや、懐かしいwww

このビデオは、大学生になってから手に入れたのですが、入手できた時とても嬉しかったのを憶えています。

インスト系の音楽が好まれた時代には、最も有名なドラマーの一人であった筈のガッド先生ですが、ポール・マッカートニーのバックで初来日した折には、パンフレットか何かに誤って「スティーブ・ガドー」と紹介されていたとか。。。なんて失礼な!!

ガッド先生の素晴らしいところは、多々多々ございますが、

レイドバックした安心感のあるフィーリング、リラックスしたタッチ

が重要な要素と思います。複雑な3way、4wayは多くのジャズドラマーもやってましたけど、ポップ寄りな、後ろに下がったタイム感の中で、かつ「ペタッ、ペタッ」とした独特のタッチで、ああいうコトをやったのが新しかったのかな、と思います。 エヴァンズ社の"オイルローリック"ヘッドを全面的に活用して、落ち着いたタムサウンドを奏でてました(その後はずっとレモ社の"ピンストライプ"ですね)が、ガッド先生の、倍音をとことんカットした、ピッチの高過ぎず、低過ぎないサウンドは、ひょっとすると、現在のタムサウンドのスタンダードになったんじゃないかと思います。

カウベルの音色がまたイィ! ホルダに固定されたカウベルを片手で叩いている筈なのに、一方の手でミュートしながら叩いているような、心地良い「コッ、コッ」という音を奏でます。 プロ奏者の方ですら、Y本興業さんのズッコケ効果音に採用されそうなカウベル音を出す方が意外と多いというのに!

他、有名なガッド節とでもいうべきサウンド/フレーズ

恋人と別れる50の方法
追憶の夜

も、とっても素敵です!

拙のスネアのチューニング/ミュートは、ずっとガッド先生の音をリファレンスにしています。

最近は、独特のタッチが失われているように感じるのが時に悲しいですが、長生きしてください、ガッド先生。