ケアマネジャーは、介護保険の利用者に対し、ケアプランの作成を行ったり、要介護者の家族から介護の相談を受けたりするのが主な業務です。介護事業所や介護施設にケアマネジャーが在籍していますが、直接利用者の介護を行うことはありません。

介護士という言葉を耳にすることがありますが、介護士という名前の資格はありません。介護の仕事に就く人全体をこのように呼ぶことが多いため、介護サービスの事業所や施設で介護の仕事をしている人は「介護士」と言えるでしょう。また、介護福祉士の資格がある人のことを介護士ということもあるようですが、ケアマネジャーとは何が違うのかを知っておきましょう。

介護福祉士は国家資格ですが、ケアマネジャーは都道府県が定める認定資格になります。仕事内容も違いがあります。介護福祉士は介護の現場で直接介護を行いますが、ケアマネジャーは行いません。

しかし、実際にケアマネジャーとして働いている人の中には、医師や看護師、介護福祉士の資格を取得している人が多いので、現場で介護の仕事もできるというケースが多いです。ケアマネジャーだから介護はしません、できません、ではなく、何でもできますという人が増えてきています。

介護士(介護福祉士)とケアマネジャーの違いは、待遇面にもあります。ケアマネジャーの平均給料は、介護福祉士よりも約4万円高くなっています。ケアマネジャーになるためには様々な条件をクリアしなければならず、取得までに時間もかかり難関なため、待遇も良くなっているのでしょう。

家族の中に介護を必要とする人が出た際、お世話になるのがケアマネジャーです。ケアマネジャーは主にどんな仕事をしているのか、詳しく知っている人はあまり多くないようです。いずれはお世話になるかもしれないケアマネジャーの仕事内容について知っておきましょう。

ケアマネジャーの仕事1つ目は、ケアプランの作成です。利用者の介護度やデータを参考にしながらケアプランを作ります。利用者やその家族と話し合い、適切なケアプランを作成します。

2つ目は、介護サービスの給付管理票の作成。介護サービスを提供する施設は、介護給付金を国保連に請求しなければならないのですが、給付管理票をケアマネジャーが作成することになっています。

3つ目は、利用者とサービス事業者との間の調整役です。介護保険サービスには訪問介護やデイサービス、ショートステイなどがありますが、数が多すぎて利用者が自分に合った事業所を見つけるのは難しいです。そんな時にケアマネジャーは、介護事業所の情報を利用者に提供し、利用する事業所探しのお手伝いをします。施設や事業所と密に連絡を取り合い、ケアプランに記載した目標を達成できるように調整するのが仕事になります。

4つ目は要介護認定の申請代行です。介護サービスを受けるには自治体に申請し、介護認定を受けなければなりません。この申請を、利用者に代ってケアマネジャーが行うこともできます。

そして5つ目は利用者の入退院や施設入所を支援する仕事です。介護が必要な高齢者に寄り添うのがケアマネジャーです。ケアマネジャーについてさらに詳しく知りたい人は、こちらに《介護士からケアマネジャーになろう!》というサイトを貼っておくので、読んで参考にしてみてください。