金曜電信 vol.91【星2】 | toeの占星術的視点

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私は1999から西洋占星術に関わっています。リーディングでは、その経験の中で見えてきた各テキストの解釈の裏にある共通点のようなものを大切にしています。このブログでは、その視点による占星術の記事を紹介していきます。



【星2】


では、星の絵柄『天上に輝く星の下、裸体の女が2つの壺から液体を水辺に垂れ流している』を読み解いて、ヘリオ金星の意味を掘り下げてみましょう。


裸の女性は【塔】が意味する既存価値の破壊によって、周囲による制約から自由になったことを表しています。【戦車】の外側の殻は破壊され、内側の骨格に血肉が宿ったのです。つまり【死神】の骸骨が生者としての歩みを始めました。


頭上で輝く星は、霊魂分化の流れを意味しています、その空に太陽はないからです。


【節制】で始まった『習慣化による運命の育成』も『星』のカードで成就しました。習慣によって内面に宿った水を、外側の水に混ぜ合わせているのは『内面に呼応し始めた世界』を意味しています。


霊魂には『何にでも染まる』特徴があります。習慣によって霊魂を染めた力が、外部の魂にまで伝播する現象を運命と呼びます。


星の絵柄の女性は『有限化した、2つの無限の力』の有限化した力を用い、新世界の実現に向かっていくのです。


この解釈からヘリオ金星の『雑念なき思念をもって、未来のビジョンに向かって歩き出す、運命の力』の役割が分かるのです。





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