10回もブログを書いたので、いい加減に本丸に入って行かないとあまりにも間の抜けた文章を読んでいただくのでは申し訳ないということで、今日から少しエネルギーの話に入って行きます。
昨年の原発事故以来、山ほど出版された本をかなり読み漁っているのですが、その中で非常に落ち着いていてしかも現場のリアリティーがあり説得力があると言う意味でイチオシなのは田坂広志さんの
「官邸から見た原発事故の真実」(光文社新書)という本です。
田坂さんがどんな方かは、しばしばテレビにも出演されているし著書も多いので説明は省かせていただきます。ただ原発事故直後に内閣官房参与として事故への対策に全精力を使われた方と言うことと、原子力の専門化として核廃棄物処理などを中心に研究を重ねて来られたという事だけは前提にさせていただきます。
「福島第一は、本当はどこまで深刻な事態に陥っていたのか?」、
「冷温停止状態の年内達成で一段落なのか」、
「汚染水処理の順調な進捗で問題解決なのか?」、
「SPEEDIの活用はなぜ遅れたのか」、
「浜岡原発はなぜ停止要請をしなければいけなかったのか」、
「玄海原発の再稼働はなぜ安易に認めてはいけないのか」、・・・。
そんなことは全部知っているよ,と言わずにまあ明日からの連載にお付き合いください。
少し違う方向で考えられるかもしれません、そして今までメディアで言われていたことと違う部分も見つかるかもしれません。 (橘 民義)