過去のつらい経験から復職して3年経ちました。
結果からいうと、あれから職場を辞めずに続けております。
ただこの3年間は僕にとって大きな財産となり、今の自信につながった経験をさせていただきました。
まず復職して1~6か月の間
いきなり大きな現場に出るのは、、、といった部長の配慮から
比較的難易度の低い現場に配属されました。
単身赴任はすることになりますが、家まで高速で1時間程度の距離のため
感覚的にはかなり近場の現場です。
最初はミスしたらまた鬼詰めされて。。。とクソ上司との間によって染みついたトラウマみたいなものが一向にに拭えなかったのですが。
ご一緒した上司が復職明けの僕を特別扱いするわけでもなくしかし、建設業ならではの優しさや懐の深さを多くもった方でした。
今までクソ上司に毎日のように人格を否定され続けて、自己肯定感が地中に埋もれた状態の僕でしたが、その上司のおかげでまだ完全体とまでいかなくとも子葉くらいまで回復できたと思います。
子葉の分際ながら、少しづつどうにかしてあのクソ上司を見返してやりたい!でも、いまのままでは一向に実現できない、どうしたものか。。。
と考えていた秋口の頃、急に部長が現場に現れ、僕と上司を事務所に呼びました。
当初は、なにか怒られるようなことでもしてしまったのか??と職員室に呼び出しを食らった学生のような気分でドキドキしながら事務所に向かうと、部長から「〇〇県(僕の本拠から片道8時間くらいの場所)の現場に年明けから行ってほしい」と僕に言ってきました。
正直寝耳に水というか、詳しく聞くと、僕が過去に経験したことのある特殊工法と同様なもので施工する現場であること、工期が2年半あること、今回所長となる人間が30代中盤と大抜擢されたが、その年齢以下で特殊工法経験者を絞ると該当者が僕しかいないこと、気持ちはわかるがどうかお願いしたいとのことでした。
それを横で聞いていた上司はこいつの状況わかってるのかと大激怒で、部長に詰め寄ったのですが。どうやらこの案件、別支店管轄になることからも部長の一存ではなく、その上から直接僕の名前がでたそうな、、、
僕としては、名前を挙げてもらったのはうれしいが、子供がまだ小さいことや、復帰して半年でまた本格的な現場で自分がやっていけるのかとても不安で怖かったのを思い出します。
ただ、一つ思ったのがこのままじゃ、いつまでたっても負けっぱなしであること、クソ上司を見返すことができないこと、吉とでるか凶とでるかの荒治療をしなければ、元に戻れない気がしていたこと。
これらを考え、夜に妻に上記の旨を伝え、心配する妻もいたが「嫌になったらこんどこそ辞めてまえ!」と激励と承諾をいただき遠方に転勤してました。
これまでも遠方の転勤は慣れていましたが、今回のケースが違うためかなりドキドキでしたが、30代中盤で大所長にばってきされた所長はやはり凄腕でしたが、No2として僕を快く受け入れてくれ、また僕がいままで培ってきた知識や技術をちくいちほめてくれるような人でした。
ザ体育会系というのがぴったりな方です。僕も元々体育会系の人間でしたので、そっちのほうが馬が合うんでしょうね。
現場運営における苦労は、様々ありましたが、なによりやりたいこと挑戦したい工法、取り入れたい先進技術を提案すると所長が基本的に承諾してくれたこと、またそれにより施工効率が大幅に向上し結果がでたことなど、施工管理をしていて、これが楽しくてこの仕事をやっているんだ!といったことを思い出させてくれるような現場でした。
工事終盤に、転勤先の支店部長から社内の業務研究発表に出てみないかと打診され、所長から「ここでしっかり最優秀賞(1位)を取れば、クソ上司を1回見返せれるぞ!見返すぞ!」と背中を押されたこともあり、年に1回、部門問わず各支店から先発された代表者が東京本社で取締役全員にたいして日頃の業務改善や工夫、施工提案などをモチーフに発表し合う業務研究発表大会に出馬することになりました。
正直、内容を考えるのに困らないくらい様々なことを実施した現場であるため、発表原案は簡単に作れたのですが、やはり若いながら所長に抜擢されるほどの逸材である男の手腕は違いました。現状、会社の思うモデル社員像、取締役の好きそうなフレーズ、みんながあっと驚く演出などなど、もはや僕の原案などほとんどなくなったものを「お前が勝つことに意味があるんだ」と僕に託してくれました。
大会当日は、会社の取締役はもちろん、社外の観客や近場支店の部長など多くが集まり、発表者の中で僕は最年少でした。
発表の出番が近づくにつれ、緊張は高まりますが、復帰したての頃のようなオドオドした僕はもういません!程よい興奮をもった緊張です。
結果・・・・・・最優秀賞を受賞できました!!!奇跡です!というかほぼ所長のおかげです(笑)
取締役満場一致で近年稀にみる圧勝だったそうです。
現在現場は竣工しており、無事故で点数もキッチリ獲得できてよかったのです。がまだ終わりません。
その後、社内の昇進試験がったのですが、なんと僕社内で数年に1度しか出ない最年少管理職へ昇進することができたんです!
多分、業務研究発表会のおかげかな?と思います。(僕の実力ではないですが、、、)
最後に、所長が部長にかけあってくれて、また再び家族がいる近くの現場に戻ってきました。
思い返せばいろんなことがこの3年間であったなと思います。
まだ3年しか経ってないのかと思うのが正直なところです。
ただ、この3年間で出会った人すべての人たちに救われて今があります。
いつかこの人たちに大きな恩返しができればと思っています。
新年度まであと1か月。そしたら僕も管理職です。
そんなに突発的に立場が変わることはないだろうけど、僕が貰い受けたたくさんの優しさを
今後、部下や後輩におすそわけできたらいいなぁ
走り書きになったので文章めちゃくちゃですが、周りの支えのおかげで元気に過ごしています。