お久しぶりでございます。
渡邊珠己です。
生きてます生きております。
生存報告、近況報告をするために久しぶりにぶろぐを開きました。

昨年の頭から目まぐるしく環境が変わりました。


…のっけからそんな暗い話題でいいのかね。いや良くない。


と言うわけで‼そんな話題は遠くに捨てて(゚Д゚)ノ⌒・
上京してからずっと習い続けている地唄舞について。
先日5月4日に国立劇場にて、舞の会が行われました。
渡邊もとうとう‼とうとう‼初出演をさせていただきました‼
私の舞った演目は『茶音頭』。
茶の湯の道具や作法に寄せて男女の中を唄ったもので、歌詞の中には意味深長なものや、かけ言葉など、しゃれた中に艶と奥ゆかしさが描かれています。(パンフレットより抜粋)
帛紗と言う茶道で実際に使用するものを用いて舞いました。
初めての舞の会で小道具を使用する事もあり、物凄く緊張しておりました。
上手くはさめず帛紗が落ちたらどうしようとか。
手汗が酷いので、うまく捌けなかったらどうしようとか。
本番の事を考えると緊張で手が冷たくなることもありました。

本番では凄く緊張していて始終ぷるぷるして、周りの先輩やお名取さんから大丈夫よ!と何度も励ましてもらいました。
ううう。ありがとうございます。
お化粧をして、カツラを付けて、衣装を着て。
初めて見るしろぬりされた自分の顔に戸惑いを隠せず、想像以上に重たいカツラと衣装に驚きつつ。
こんなに重たいのにそんな事おくびにも出さず、皆さん涼しげな顔で舞ってたのか…‼凄い…‼重たい‼重心がうまく取れない‼と奮闘してました。
紫の振袖に大きな立て矢の帯が大変可愛らしい舞妓姿で舞いました。



こんな感じの振袖。
お着物も帯も素敵でした。選んで下さった先生に感謝。

本番前の幕の開かない舞台上で、先生に大丈夫よ。楽しみなさい。と言われ、帛紗を帯にはさんでもらいました。
あのほんの僅かな時間が嬉しくてしょうがなかったです。
幕が開いてからの13分は、あっという間でした。
緊張していたけれど、楽しくて恋しくて。まだ終わってほしくない。
もう少し舞台にいたい。そんな事を考えておりました。
振袖の袂にあわあわしたり、もう少し歩けば良かったと思うところもありましたが無事に幕が降りました。
舞台裏から降りた後の達成感は凄かったです。
友人からは舞台上にいた綺麗なお姉さんはどこにいったのー!と怒られるくらい、楽屋でぐだぐだしてしまいました。

沢山の方に観ていただきとても嬉しくおもっています。
地唄舞を舞っている所を色んな方に見せるのは、今回が初めてだなぁ。うん。
見てもらえてよかった。

パンフレットに載っている先生のコメントに、ちょっと泣いてしまいました。
初めて舞の会のお手伝いをしてから6年になるのかー…早いなぁ…。
下ざらいの時は椅子に座る事を忘れて、先輩やお名取さん、先生の舞を見ておりました。
先生のお母様にも見てもらいたかった。
きっとどこかで見てくれてたかな。なんて考えております。


帰宅後真っ先にDVDを観て、一人大反省会を開催。
まだまだ。まだまだ精進あるのみです。
褒められたいし、悪い所を指摘されたいし。我儘です。
お布団に入って目を閉じたり、静かな部屋に一人でいると、唄と三弦と筝の音が聞こえてくる気がします。
まだハイだなぁ。
あー。楽しかった‼これからもお稽古頑張りますぞー‼