【催眠鎮静薬】
睡眠を促したり、精神の昂りを鎮めたりする
医療用医薬品の睡眠薬と区別するため、睡眠改善薬、睡眠補助薬とよばれる。

【成分】
1.抗ヒスタミン成分

ヒスタミンとは
覚醒の維持に働くため、脳でのヒスタミン刺激が低下すると眠気が促される。一時的な睡眠障害の緩和に用いられる。
代表的なものとしてジフェンヒドラミン塩酸塩がある。

注意
不眠症の診断済を対象としていない
妊婦禁忌
神経過敏や中枢興奮の副作用が現れやすいので、15歳未満は禁忌

2.鎮静成分
脳の興奮を抑え、感覚を鈍らせる
ブロモバレリル尿素、アリルイソプロピルアセチル尿素
・自殺行動
不眠はうつ病に起因して生じる場合があり、うつ病患者は自殺行動を起こすことがある。ブロモバレリル尿素大量摂取による自殺が社会問題になったことがあるので、ベンゾ系に変わってきている。


注意点
少量でも眠気を催すので運転禁止
依存乱用
妊婦は要相談

3.生薬
チョトウコウ、酸棗仁、カノコソウ、チャボトケイソウ、ホップ(長期連用禁止

4.漢方
酸棗仁湯、加味帰脾湯、抑肝散、抑肝散加陳皮半夏、柴胡加竜骨牡蛎湯、ケイシカリュウコツボレイトウ

【相互作用、受診勧奨】
成分の重複
診断済み患者は服用禁止
飲酒
生薬成分のみでも飲酒は睡眠の質を妨げる
セントジョンズワート

受診勧奨
慢性的な人
ブロモバレリル尿素大量摂取、薬物依存は自己の努力のみでは困難なので医療機関へ