セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方 -38ページ目

セルフメディUP 登録販売者が教たい自分に合った市販薬の選び方

ドラッグストアの医薬品・日用雑貨をテレビCMや広告のイメージだけで選んでいませんか?かぜ薬ひとつ取っても配合成分はさまざま。商品選びはまず成分表示から!登録販売者が正しい選び方についてご紹介しています。

残念ながら、副作用のないクスリは存在しません。



多かれ少なかれ、クスリはカラダに何らかの影響を与えています。


しかし、誰にでも副作用が起こるとも限らないのです。


ヒトのカラダはとても複雑に出来ています。


クスリの効き方は千差万別、ひとりひとり違います。

*同じような効能効果のおくすりでも、ある成分は効果があったけど、

他の成分ではあまり効かなかったという話はよくあります。


副作用が起こる人もいれば、

症状が出ない人もいることを覚えておいてください。



ただ、副作用が起こりやすい人は少なからずいます。



それは...




・お年寄り

・子ども

・アレルギー体質の人

・持病や他の病気を持った人




このような方々は、おくすりを服用すると

副作用が出る可能性が高いです。


その理由を順にご説明いたします。



・お年寄り






お年寄りは、若い人に比べて

カラダの機能が徐々に低下していってます。


特に内臓は外から見えない分、

衰えているかどうか自分ではわからないかもしれません。


ましてや、肝臓や腎臓は
]
「沈黙の臓器」と言われるぐらい、

自覚症状が出づらいです。


しかし、多くのクスリは肝臓で代謝され、

腎臓で排出されています。


肝臓の機能が低下すると、

クスリの代謝が悪くなります。

腎臓の機能が低下すると、

尿によって排出されるクスリの量が少なくなってしまいます。


この結果、内臓の衰えているお年寄りのカラダには

クスリの成分が蓄積されて、

副作用が起こりやすくなるのです。



では、お年寄りには副作用をおさえる方法はないのでしょうか?




1回の服用量を減らしてみる



市販薬の用法用量を見ても、

子どもには年齢制限がありますが、

高齢者には特別な制限が書かれているわけではありません...


それなのに、15歳以上の若い成人と

同じ量を服用していて大丈夫なのでしょうか?


お年寄りの内臓は疲へいして悲鳴をあげているでしょう。


自分のカラダをクスリ漬けにしないためにも、

1回分の量を減らして、

適切な量に調整したほうがいいかもしれません。


おくすりの量を調節するときは、

成人の服用量の(70歳前後なら)1/2~(80歳以上なら)1/3くらいが目安とされています。


クスリの量を調節することに不安があれば、

薬剤師などの専門家に相談してみましょう。



・子ども





お年寄りがカラダの機能が衰えているのに対し、

子どもはカラダそのものがまだ未発達です。


身体・臓器すべてが成長過程にあります。


子どもは大人よりカラダに対して

腸が長いので、クスリの吸収率が高いです。


服用したおくすりが大人より効きやすくなります。


また、血液中に吸収されたクスリが

脳に達しやすいこともあり、

中枢神経系に影響するおくすりでは、

副作用が起こりやすくなります。


*市販薬では年齢制限されていることが多いですが、子どもにかぜ薬や解熱鎮痛薬を服用させるときは、十分注意してください。




・アレルギー体質の人





アレルギー体質の人は、

クスリそのものにアレルギー反応を起こしたり、

特定の添加物に反応する場合があります。


使用されている成分は問題なくても、

添加物が副作用の原因になるアレルギー物質かもしれません。



成分表示を最後までチェックしましょう!



アレルギーの原因物質になりえる添加物


代表的なもので、黄色4号(タートラジン)カゼイン亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなど)がよく知られています。


また、クスリには鶏卵や牛乳などを

原材料として作られたものがあります。





アレルギー体質の方は、

市販薬を選択する際、専門家に相談してください。


「卵由来の成分が入っていないかぜ薬はどれですか?」

というような伝え方をすれば、

その成分が入っていないものを

数種類選んでくれると思います。



・持病や他の病気を持っている人


持病や他の病気を持っている人も

市販薬を服用するときは、注意が必要です。


それは、市販薬を服用することで、

持病に影響を与えてしまったり、

持病のおくすりとの飲み合わせによる相互作用が働いて、

副作用が発症しやすくなるからです。


持病や他の病気を持っている方は、

あらかじめお医者さんや薬剤師などの専門家に、

その病気や現在服用しているおくすりを伝えて、

副作用のリスクが少ないおくすりを提案してもらいましょう。




冒頭で、副作用がないクスリは存在しないと言いましたが、

極力避ける努力はできると思います。



副作用は軽度なものから

入院相当の重度な症状の出るものまでさまざまです。


副作用のリスクがあることを知り、

おくすりは自分一人で選ばず、

専門家に相談して副作用が起きる

可能性の低いものを選んでいただけたらと思います。