多かれ少なかれ、クスリはカラダに何らかの影響を与えています。
しかし、誰にでも副作用が起こるとも限らないのです。
ヒトのカラダはとても複雑に出来ています。
クスリの効き方は千差万別、ひとりひとり違います。
*同じような効能効果のおくすりでも、ある成分は効果があったけど、
他の成分ではあまり効かなかったという話はよくあります。
副作用が起こる人もいれば、
症状が出ない人もいることを覚えておいてください。
ただ、副作用が起こりやすい人は少なからずいます。
それは...
・お年寄り
・子ども
・アレルギー体質の人
・持病や他の病気を持った人
このような方々は、おくすりを服用すると
副作用が出る可能性が高いです。
その理由を順にご説明いたします。
・お年寄り

お年寄りは、若い人に比べて
カラダの機能が徐々に低下していってます。
特に内臓は外から見えない分、
衰えているかどうか自分ではわからないかもしれません。
ましてや、肝臓や腎臓は
]
「沈黙の臓器」と言われるぐらい、
自覚症状が出づらいです。
しかし、多くのクスリは肝臓で代謝され、
腎臓で排出されています。
肝臓の機能が低下すると、
クスリの代謝が悪くなります。
腎臓の機能が低下すると、
尿によって排出されるクスリの量が少なくなってしまいます。
この結果、内臓の衰えているお年寄りのカラダには
クスリの成分が蓄積されて、
副作用が起こりやすくなるのです。
では、お年寄りには副作用をおさえる方法はないのでしょうか?
1回の服用量を減らしてみる
市販薬の用法用量を見ても、
子どもには年齢制限がありますが、
高齢者には特別な制限が書かれているわけではありません...
それなのに、15歳以上の若い成人と
同じ量を服用していて大丈夫なのでしょうか?
お年寄りの内臓は疲へいして悲鳴をあげているでしょう。
自分のカラダをクスリ漬けにしないためにも、
1回分の量を減らして、
適切な量に調整したほうがいいかもしれません。
おくすりの量を調節するときは、
成人の服用量の(70歳前後なら)1/2~(80歳以上なら)1/3くらいが目安とされています。
クスリの量を調節することに不安があれば、
薬剤師などの専門家に相談してみましょう。
・子ども

お年寄りがカラダの機能が衰えているのに対し、
子どもはカラダそのものがまだ未発達です。
身体・臓器すべてが成長過程にあります。
子どもは大人よりカラダに対して
腸が長いので、クスリの吸収率が高いです。
服用したおくすりが大人より効きやすくなります。
また、血液中に吸収されたクスリが
脳に達しやすいこともあり、
中枢神経系に影響するおくすりでは、
副作用が起こりやすくなります。
*市販薬では年齢制限されていることが多いですが、子どもにかぜ薬や解熱鎮痛薬を服用させるときは、十分注意してください。
・アレルギー体質の人

アレルギー体質の人は、
クスリそのものにアレルギー反応を起こしたり、
特定の添加物に反応する場合があります。
使用されている成分は問題なくても、
添加物が副作用の原因になるアレルギー物質かもしれません。
成分表示を最後までチェックしましょう!
アレルギーの原因物質になりえる添加物
代表的なもので、黄色4号(タートラジン)、カゼイン、亜硫酸塩(亜硫酸ナトリウム、亜硫酸カリウムなど)がよく知られています。
また、クスリには鶏卵や牛乳などを
原材料として作られたものがあります。


アレルギー体質の方は、
市販薬を選択する際、専門家に相談してください。
「卵由来の成分が入っていないかぜ薬はどれですか?」
というような伝え方をすれば、
その成分が入っていないものを
数種類選んでくれると思います。
・持病や他の病気を持っている人
持病や他の病気を持っている人も
市販薬を服用するときは、注意が必要です。
それは、市販薬を服用することで、
持病に影響を与えてしまったり、
持病のおくすりとの飲み合わせによる相互作用が働いて、
副作用が発症しやすくなるからです。
持病や他の病気を持っている方は、
あらかじめお医者さんや薬剤師などの専門家に、
その病気や現在服用しているおくすりを伝えて、
副作用のリスクが少ないおくすりを提案してもらいましょう。
冒頭で、副作用がないクスリは存在しないと言いましたが、
極力避ける努力はできると思います。
副作用は軽度なものから
入院相当の重度な症状の出るものまでさまざまです。
副作用のリスクがあることを知り、
おくすりは自分一人で選ばず、
専門家に相談して副作用が起きる
可能性の低いものを選んでいただけたらと思います。