我が家では猫を2匹飼っています。

 

そのうちの1匹、キジトラのスルメ(メス8ヵ月)が1月29日に逃亡してしまいました

 

赤ちゃんの時から飼っていて、一度も外に出たことがない子だったので、とても心配しました。

 

 迷子になって家が分からないんじゃないか

 寒さに凍えていないだろうか

 お腹空いていないだろうか

 車に撥ねられたりケガしていないだろうか...などなど

 

心配事を考えたらキリがありません。

 

 

逃亡発覚後にやったこと

 

スルメがいないのに気付いたのは、朝です。

いつもなら僕ら家族が起きるのと同時にキッチンへエサを食べに来るのですが、その日は来ませんでした。

 

スルメが家にいないことに気付き、玄関横の小窓が開いていたことから、脱走したと気付きました。

 

最初にやったことは、まず近所の捜索です。

うちは住宅街なので、隠れることが出来そうな場所はたくさんあります。

1時間ほど捜しても見つからなかったので、一旦家に帰り、猫が逃げたときの対処法をネットで調べました。

 

  • 迷い猫を探すのは3日が勝負
  • まずは半径50m以内を重点的に探す
  • 食べているエサやオモチャをもって探す
  • 名前を呼びながら探す
  • 頭が通れるくらいの隙間はくまなく確認する
 
とにかく捜し回りました。
朝早くから昼、夕方、夜...。
 
初日は1万6千歩以上歩いて捜しました。
 

 

結局のところ初日には見つからず、眠れない夜を過ごすことになりました。

睡眠時間は2時間半。

でもスルメが寒い思い、怖い思いをしているかもしれないと思うと、寝ている場合じゃないと思いました。

 

 

迷い猫の届け出をする

飼っているペットがいなくなったら届け出をして下さいとネットに書いてありました。

どこかでペットが見つかったら、連絡してくれるとのことです。

  • 警察署(交番)遺失物届をする
  • 市(区)役所
  • 保健所
ただ、いずれの機関も、連絡があったときはペットが無事ではないときのようです。
心の底から連絡がない事を祈りました。

 

 

迷い猫チラシを作る

僕は昔、印刷関係の仕事をしていたので、翌日に「猫を捜しています」のチラシを作りました

猫、犬など迷いペットを捜すには、チラシはかなり有効のようです。

 

取り急ぎプリンターで印刷。

すると6枚印刷したところでプリンターが壊れるという不運...。

 

急遽コンビニでプリントしようと思い、データをWebにアップして近くのコンビニへ。

すると「コピー機はただいま使えません」の張り紙が!

店員さんに「いつ使えるようになります?」って聞くと、「コピー機を入れ替えるので、2月初めくらいです」と。

 

なんてこった。

取りあえず印刷した6枚を近所に。

ピンポンをして手渡しできるところに渡してきました。

 

 

チラシは最終的には大量にいるので、データを印刷用データに変換して、印刷会社に300部発注しました。

それでもチラシが届くのは2月2~3日ごろ。

 

それまでは自力で捜すしかありません。

 

 

引き寄せが出来ていない?

 

コンビニでプリントが出来なかったのも不運ですが、他にも良からぬことが...。

 

近所で聞き込みをしていると、近くの人が

あ~、なんか朝の4時ごろ猫が喧嘩してましたよ」って。

うわ~、スルメがケガしていたらどうしよう...。

そんな思いでいっぱいでした。

 

深夜2時ごろ、家の近くを「スルメ~」と言いながら猫を探していると、誰かが不審者と思ったようで通報されたようです。

 

パトカーが来て3人のお巡りさんに囲まれ職務質問をされました。

事情を説明したら帰っていきましたが💦

 

おかしい

引き寄せの法則を発信している僕に、こんな不運が続くなんて。

もしスルメが帰ってこなかったり、僕らが悲しくなるような結末だったら、引き寄せ発信はやめようと思いました。

 

 

妻の予言

 

1月31日、スルメがいなくなって3日目のこと。

僕も妻も毎日夢を見ていました。

それは

 

 スルメが帰ってきた‼

 

という夢です。

 

そして目が覚めたとき、スルメがいない現実を思い知らされ、地獄の底に突き落とされた気分になるのです。

 

そんなとき、急に妻が言い出しました。

 

 2月になったら帰ってくる気がする

 だから今日じゃないよ

 

まあ、そんな思いになるのも仕方ないこと。

僕も毎日捜していて、しまいにはタイヤが猫に見えたり、猫の鳴き声が空耳のように聞こえたり...。

 

寝る時間を惜しんで捜し回って心も体も疲れ果てていました。

 

 

奇跡は突然に

 

そして2月1日。

スルメがいなくなって4日目です。

 

朝8時ごろ、遠くでパトカーのサイレン音と、お巡りさんがマイクで叫んでいる声で目が覚めました。

サイレンの音は徐々に家の方に近づき、家のすぐそこでサイレンは止まりました。

 

ん?

僕は野次馬根性ですぐ外に飛び出て見に行きました。

 

すると...

パトカーいない...???

 

あれは空耳じゃないよな?

 

ま、いいか。

そのままスルメを捜すことにしました。

 

昨日までと同様、捜し回っても見つかることなく家へ帰りました。

 

妻に「パトカーのサイレン聞こえたよな?」って聞くと「うん」と。

そして母に同じ質問をすると「そんなん聞こえんかったよ」と。

 

はて、何かおかしい

そう思い、また捜しに行きました。

すぐ家に戻ったのですが、サイレンで目が覚めたことが気になり、もう一度捜しに行くことに。

 

妻はめまいで体調不良になり仕事を休むことになりました。

 

昼頃、寝ていた妻が「いまスルメの声がした!」「すぐ来て‼」と。

慌てて外に飛び出し、声が聞こえた方向を捜すも見当たらず。

 

僕と同じように、猫の声が空耳のように聞こえたのかな?

そう思いました。

 

だけど今日は2月1日。

パトカーの件も奇妙な気がするし、妻の変な予言も気になる。

 

そして夕方。

僕が夕食の準備をしていると妻が

なんか気になるから見てくる」と言ってスルメを捜しに行きました。

 

そして間もなく。

 

 ほら、スルメ!

 ただいまって言いなさい!

 

と妻の声。

 

 え!?

 見つかったとや???

 

するとスルメが小さな声で「ニャー」と言いながら台所へやってきました。

 

 

猫脱走が教えてくれたこと

 

スルメはケガもなく帰ってきてくれました。

速攻でエサをガブガブ食べて水を飲み、妻の横でスヤスヤと眠りにつきました。

いつものように。

 

 

今回の猫脱走劇で感じたことが沢山あります。

 

日ごろ、お隣さんの名前も知らない、誰が住んでいるかも知らなかったのですが、一軒一軒ピンポンして、ご近所さんと顔を合わせることができました。

 

みなさん、とても共感して頂き、人の繋がりの大切さを感じました。

そして地域ネコ、野良猫の情報もたくさん頂きました。

 

我が家には子供がいないのですが、猫がいなくなって種別にかかわらず、命の尊さを実感しました。

 

そして夫婦間の繋がりを再認識して、その繋がりは以前に増して濃くなったと思います。

 

チラシを配った家や、対面で「猫を捜しています」旨を伝えた方のところには、再度訪問して「見つかりました」の報告をしました。

みなさん、「本当に良かったね!」と一緒に喜んでくれました。

 

とてもありがたいことです。

 

 

夜明けの前が一番暗かった

 

我が家にとって、スルメがいなくなってからの4日間は、世の中の景色がまさに別世界のように見えました。

言ってみれば、黒レンズの眼鏡で景色を見ている感じです。

 

捜せば捜すほど絶望感を感じる。

こんな日が何日続くんだろう…。

 

でも僕らは諦めませんでした。

 

スルメは必ず無傷で帰って来る!!

そう信じていました。

 

福山雅治さんの「最愛」というPVの最後にこんな字幕が出てきます。

 

 奇跡はそれを信じる人だけに訪れる

 

 

とても大切な心持を再確認しました。

 

また賑やかな日々が戻ってきそうです。

 

そして印刷会社に発注していたチラシが今日届きました。

 

 

もう使うことはありませんが💦

 

おわり