浅利慶太さんの訃報に想う | モノゴトをオモシロくスルドく見る方法「かふてつの方丈記 」

モノゴトをオモシロくスルドく見る方法「かふてつの方丈記 」

  
How to look everythings essentially
or
Everythings gonna be alright

演劇人としても偉人と思いますが、あの、芝居だけで食って行けるビジネスモデルを作り上げたのはビジネスマンとしてモノスゴイと思います。(相当厳しいらしいですが・・・)

 


 
僕が頻繁に見ていた頃(1990年前後)はまだ自前の劇場は無くて、専ら日生劇場か今は無き青山劇場で演ってました(テントのキャッツシアターはあった)。

 

市村正親、日下武がツートップの黄金時代だったなぁ。。。(「M.バタフライ」が良かったけど、1989年の初演以降演ってないんじゃないかな。是非再演して下さい)

 


 
今は自前の劇場を全国に幾つも持って、日本中どこでも何時でも観られるから隔世の感があります。

 

   

 
ビジネスマンとして大成功しちゃう所には演劇人として違和感を禁じ得なかったのも正直な所ですが、「李香蘭」(必見です)

 

 

を始めとした「昭和三部作」、「ユタと不思議な仲間達」(これも必見)

 

 

などの子供向け作品の地方公演を続けたり、演劇についての啓蒙的活動を絶やさなかったのも、やっぱり演劇人としても偉大だったと思います。


東日本震災時に被災地の体育館で「ユタと不思議な仲間達」を無料公演したのには感動しました。被災地に「ユタ」を持って行く所には明確なメッセージを感じます。(「生きる意味が分からない」とか言ってるヤツには「ユタを観ろ」と言いたい。観れば分かるから観て下さい)

 


ミュージカルがやっぱり人気なんでしょうが、原点だったフランスのアヌイ、ジドロウ作品もちゃんと続けてて、演劇人としての原点も忘れる事はありませんでした。

 

 

個人的には「ひばり」が必見です。(←ジャンヌ・ダルクの話をハッピーエンドで終わらせちゃういう、演劇ならではの祝祭的感動に溢れたスゴい作品です。つい最近も戯曲を読み直しました。是非オススメします)

 


 
「エクウス」「ひかりごけ」やシェークスピア物等のストレートプレイも良いから、もしミュージカルしか観ないヒトがいたらもったいないので是非観てみて下さい。

 

    

 

因みに「コーラスライン」は映画より舞台の方が絶対良いから見に行きましょう!!

 

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 日下武史さんも今年の5月に亡くなっちゃったし、残った劇団メンバの方には創立者の遺志やマインドを是非引き継いで頑張って欲しいです。 

 

 

 

ご冥福をお祈りします。

 

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