読んでみたい作家さんリストに入ってる人。
読みたい本リストに、2冊の本が入ってる作家さん。
でも、、、、読んだことなくて(^^;)
リストに入ってる2冊ではないけれど、タイトルに惹かれて図書館で借りた本。
ほかならぬ人へ 白石 一文
名家に生まれながらも、コンプレックスを抱えながら生きてきた
明生。許嫁との結婚を選ばず、自分で人生を切り拓いていこう
とするが、、、
他に、お嬢様育ちのみはるが自分の本当の姿を求めて悩む
『かけがえのない人へ』を含む、中編小説2編を収めた作品。
『ほかならぬ人へ』
読んでいる時に「あれ、女性作家だったっけ?」と思うような文章もあり。
明生の先輩・東海さんや、妻のなずなのセリフには、女性の繊細さや大胆さが、
よく表れていると思う。
優柔不断なのか、優しさなのか、それとも弱さ・・・?
それぞれが抱える“愛情”に対する考え方、その想い。。。
人の想いは、自分ではどうすることもできなくて。
不均衡な世界で、自分の一番を探そうとする。
「ベストの相手がみつかったときは、この人に間違いないっていう明らかな証拠があるんだ。
そういうベストを見つけられたら人生は成功なんだよ。」
『かけがえのない人へ』
こちらは男性作家らしい作品。
結婚を前に、家族愛や恋愛に疑問を持ったままの主人公・みはる。
女にとって結婚なんて悪魔の呪い、と言うみはる。
好きと愛してるの違いって何?
結婚の成功と失敗なんて、なんてことない。
生きてるってバカみたいなことでしょ?
愛に期待なんてしないみはる。
でも、安心できる場所をずっと探しているみはる。
上司の黒木と一緒にいる時間だけが、本当の自分のような気がして、、、
みはるの決心を描いたラストシーン。
表紙のイラストは、みはるの心の涙なのかもしれない。。。
ほかならぬ人、かけがえのない人、、、
心に浮かぶ人は誰?