有川浩さんの自衛隊三部作のひとつ。
空が舞台のSFストーリー。
文庫本を買ってバッグに忍ばせ、時間があるときにちょこちょこ読んでいた。
有川作品、ただいま収集中

空の中 有川 浩
原因不明の航空機事故が相次ぎ、世間が騒がしい中、
土佐の高校生2人が拾った秘密の生物。
人間と話す能力を持つナゾの物体を巡る騒動は、
やがて日本中を巻き込んで、、、
これ、泣きました。

いやぁ~、またしても有川さんにやられたわ。。。
主人公の一人である高校生の瞬。その幼なじみ佳江。
大人と子どもの狭間で、純粋であるがゆえに、自ら傷ついていく瞬。見守るしかできない佳江。
もうひとりの主人公として、事故の原因究明に携わる民間企業の社員、春名。
春名と共に行動する自衛隊パイロットの光稀。
この2人の関係がいいのよね

有川ワールドを好きな人なら、想像できる?w
未確認生物(UMA)が登場するSFではあるけれど、
自衛隊など、バックステージがしっかり描かれているので違和感なく読み進める。
航空機の描写は、ダンシが読んでも絶対面白いハズ

そして、瞬と佳江の甘酸っぱい感情。
家族への思い。
人の温かさ。
春名と光稀の微妙な関係。
仕事に対する思い。
信頼するということ。
人間が好き、と思えるセリフも満載。
最後は涙。。。
参りました!
本編の後に添えられた“掌編・仁淀の神様”がまたいい!
瞬の心の支えであった宮じいとの、その後の交流を描いているが、
これまた、涙・涙なのだ。。。

『塩の街』も面白かったけど、『空の中』もやっぱスゴイいわ

次は『海の底』を読んで、3部作制覇しよっと
