中学の時に出会った作家さん。
夢中になっていろんな作品を読んだ。
オシャレでカッコよくて、海とオートバイにあこがれた。
凜としたオトナの女性になりたいと思った。
久しぶりにこの世界に触れたいと思い、図書館で借りた作品。
階段を駆け上がる 片岡 義男
日常の中の些細な気づきから始まる、7つの物語を集めた
短編集。写真、野球、ハイボール、鯛焼きなどを題材に
しながら、独特の世界観で進む片岡ワールドが楽しい。
オシャレな男女は健在!
こうも完璧な女性がいるものか、、、わかってる、わかってるけど、それがいい。
片岡ワールドの男女はこうでなきゃ!物語はトコトンおしゃれでいいのだよ

凜として生きる女性達。
その隣には、話のわかるオトナのオトコ。
よき理解者、よき友人である彼らは、決して甘えあうことない。
お互いをリスペクトし、ともに向上する。
カッコイイではないか!!
例えば、泣きたくなる夜も、
たった一人、自分を分かってくれてる人がいたら、
それだけでいい、強くなれる。
物語に登場する彼女達は、それを知っている。
7つの物語は、背景が重なっている部分があって、
キーワードとなるたい焼きも、野球も、小説家も「おっ!?」というところで登場するので、
それも楽しい。
日常がテーマの、でも思いっきり非日常のようなストーリーを楽しめる1冊。