冬休み読書、第2弾!笑
タイトルに惹かれて借りた一冊。装丁も好き。
光待つ場所へ 辻村 深月
人付き合いが苦手で、自分の描く絵だけが心の支えだった女子大生。
美人だけれど売れないモデルの嘘で固めた人生。
中学最後のコーラスコンクールをめぐるクラスメート達の物語。
3編を収めた青春小説。
ずっと気になってたんだけれど、初めて読む作家さん。
この作品、借りたあとに知ったんだけれど、今までの作品のスピンオフ企画らしい
他の作品を知らなくても、すんなり物語に入っていけたので良かった。
“しあわせのこみち“
誰にも負けない感性で絵を描いてきた女子大生・あやめ。
大学で出会った田辺君が撮った映像を見て、生まれて初めての決定的な敗北感を味わう。
誰にも負けない自信と、誰かに思い切り負けてみたい気持ち。。。
天才と言われ続けるがゆえに抱える心の葛藤と、
世界を壊して一歩踏み出す勇気を綴った物語。
“チハラトーコの物語”
美人だけれど売れないモデルを続けているトーコ。
幼い頃から嘘で固めた人生。でもそれは、人を傷つけない嘘。人を幸せにする嘘。
嘘をつくことで守ってきた自分。嘘の美学を貫いてきたトーコが、真実に目覚める時とは・・・?
“樹氷の街”
中学最後のコーラスコンクールで、指揮者をする天木。伴奏者の倉田さんが起こす騒動から、
クラスはピンチに・・・。天才ピアニスト・松永君を巻き込んで臨むコンクールは波乱含み。
「樹氷の街」は歌いきれるのか・・・?
人の心の光と影、抱える孤独。。。
人は、自分の世界をなかなか変えられないし、
自ら作った壁を壊すことは難しい。
でも、誰かと関わることで、そのきっかけが見つかって進んでいけることがある。
人生を変えるほどの出会いが。
その光を見落とさないで。
光が射しているほうへ、一歩踏み出していこう!
どの作品も、最後に光が待っていて、
本のタイトルの意味を知る。
“樹氷の街”はコーラスの物語なので、とっても共感できて、
最後のシーンは目に浮かぶように、、、綺麗だった
