先月発売された有川浩さんの最新刊。
本屋さんで見つけて、迷わず手に取ってしまった

ビートルズの曲のタイトルにもあったね

ヒア・カムズ・ザ・サン 有川 浩
幼い頃から、品物や場所に残された人間の記憶を感じ取る能力を
持つ編集者・真也。ある日、同僚のカオルに頼まれて、成田空港まで
カオルの父を迎えにいくことに。仕事のためにアメリカに旅立ってから、
20年間会っていないというカオルと父・HAL。二人の記憶に触れ、
真也の心は騒ぐ。HALが抱える想い、カオルの父に対する思い。。。
絡まって縺れてしまった父娘の絆を解きほぐす鍵は。。。
たった7行のあらすじから誕生したという物語。
演劇集団・キャラメルボックスと、作家・有川浩がクロスオーバーした新しい形の小説。
いつもの胸キュン・甘々なセリフはないけれど、
自称ファザコン(笑)の私には、グッと来る場面が多かった。
父親に対する娘の思い。。。
娘にとって、父親は、、、憧れ、尊敬の対象であり、
その強さ、優しさ、寛大さ、包容力は、絶対的なものであってほしいのだ。
カオルは、父にそんな想いを抱きながらも、
自分と母を日本に残してまで、アメリカに旅立った父が許せないでいる。
父の本当の気持ちを知らないまま、すれ違ってしまう。
そんな想いを、痛いくらいの記憶を見てしまった真也は、
二人の思いを繋げるために、自分の力を役立てようと奔走する。
『ヒア・カムズ・ザ・サン』と、『ヒア・カムズ・ザ・サン Parallel』の2編を収めた有川ワールド

Parallelの最後のほうは、やっぱりちょっと泣いちゃった(^^;)
私もまた、お父さんに逢いたくなっちゃったよ
