話題の本で、随分前に予約していた本がようやく手元にやってきた。
さてさて、どんな世界を見せてくれるのかしら?
 
 
                マボロシの鳥      太田 光
 
               爆笑問題・太田光のデビュー作。
               言葉を操る芸人が綴る9編の物語。
               絶望の中にあるひとすじの希望を求めて、
               繰り広げられる独特の世界。。。
 
 
童話風あり、講談調あり、正統派文学風あり、、、
語りの手口を変えて綴られる物語。
でも、その中に一貫して込められているテーマは同じ。
 
著者が言いたいことを、9つの物語の中で繰り返し表している。
その思いは、熱いものなんだろう。。。と感じる。
 
小説としての出来はともかく、そのメッセージは伝わってくる。
 
世の中の理不尽さ、人間の傲慢さ、心の葛藤、、、
その中で、やはり人は人との繋がりを求める。
 
「太田さんって、純粋な人なんだろうなぁ~」と、読み終えて思った。
 
見えないものを見つけるために、
大切な何かを探し出すために、
人は生きている。
 
もっと、人のチカラを信じていこうよ!って、そんな思いにさせられた1冊。