ずっと気になっていた作家さん。
ずっと男の人だと思ってた作家さん。(^^;)
 
あるとき、テレビのインタビューを受けていた有川さんは、、、女性だった!
 
図書館に予約していたものがようやく届いた。
期待に胸を膨らませて読む。。。
 
  
                 塩の街            有川 浩
 
            謎に包まれた“塩害”によって崩壊した街。
            その中で出逢った自衛官・秋庭と高校生の真奈。
            ひっそり寄り添うように過ごす二人の前に現れる様々な人達。
            愛を全うし死にゆく者、自我を通そうと足掻く者、、、
            壊れゆく街。その絶望の中で、人々が取る行動は?
            秋庭の決断、真奈の選ぶ道とは・・・?
                      
 
今。
震災後の今だからこそ、心に響いたストーリー。 
 
絶望の中に、たったひとつの希望があるとして。
自分が、その希望の道を拓く術を持っているとしたら。
秋庭のように立ち向かえるだろうか?
 
世界を救うために。
いや、愛する人を守るために。
 
真奈が祈ったわがままな願い。
それは決してわがままではなくて。
絶望の淵で、きっと私も同じことを願うだろう。
 
世界なんてどうでもいい。
大好きな人が生きていたら、それでいい。  
 
 
読み終わって、残念なことがひとつ。
クライマックスのシーン、もう少し詳しく描かれたらよかったな~!
あのイラストにはグッときたけれど。
ちょっと、簡単に終わりすぎた感じ。
 
でも、本編の後の、それぞれの人物のエピソードは良かった。
それで、本編がまた深くなった気がする。
 
 
有川さん。。。やっぱり女性が書いた小説だな~。
だって、女の子の気持ちをこんなふうに描けるのは、女性だからこそ。
どんなに巧みな言葉を使っても、男性には描けない気持ちがある。(と思う)
 
ココロの距離を測るのは難しい。
迷って、悩んで、足掻きながら、人は生きていくんだよね。
 
真奈の揺れる気持ちには、キュンとする。
秋庭の迷いのない決意にも。
人を想うって、こういうことなんだな。
 
大人のライトノベル。
こういう路線も、悪くない。
 
ほかの作品も読んでみたいな。
今、「ストーリーテラー」を予約中。「阪急電車」も面白そう!キラキラ