地震発生以来、家の中でニュースを見て過ごすことが多かった。
テレビでニュースを見ていると、悲しくなったり不安になったり。。。
普段テレビはあまり見ないんだけれど、
ニュースをつけていないと不安で仕方がなかった。
地震酔いがひどく、落ち着かない日々だったけれど、、、
予約していた本が届いたので図書館へ。
やっぱり、落ち着くなぁ~、図書館

少しずつ日常を取り戻していこう。
百瀬、こっちをむいて 中田 永一
表題作を含む4編が収められた短編集。
爽やかな文章で、青春の切ない気持ちを描いている。
高校生にもお勧めの一冊。
ひとクセある、でも実はどこかにいそうな主人公達がくりひろげる、ピュアな青春小説。
以前読んだ、「LOVE or LIKE」というアンソロジーに収められていた「なみうちぎわ」
海で事故にあい、目覚めたときは5年の月日が過ぎていた少女。
自分より小さかった少年が、いつの間にか大きくなっていて戸惑う。
微妙な関係はいったい・・・?
覆面作家の高校教師の秘密を知った生徒の、揺れる気持ちを描く「キャベツ畑に彼の声」
ひょんなことから、先生が覆面作家だと気づいた女生徒。
その声を聴くたびに、自分の気持ちに変化がおきていると気づき・・・。
美人なのに、わざとブスメイクをしてひっそり暮らす少女を描いた「小梅が通る」
人から注目を浴びるのを怖がる少女。
見かけではなく、本当の自分を見てほしいと願う少女には、悲しい過去があった。。。
「百瀬、こっちを向いて」は、先輩からの妙なお願いを引き受けてしまった少年が、
今まで経験したことのない時間を過ごすことで、嬉しがったり切なくなったりという気持ちを知ってしまう。
演技なんだとわかっているのに、抑えられない気持ちの正体・・・。
胸がキュンとしたり、ホロリとしたり、、、くすぐったくって、じれったくって、、、
こういう気持ち、なんていうか知ってる?
もう、忘れちゃった!なんていわないで。笑
この一冊で思いだせるハズ!
4月から高校生の長男にも勧めてみよう、と思った一冊。
