図書館物色中に、タイトルに惹かれて借りた本。
この方、名古屋出身で、子ども向けの小説も書いてる作家さん。
やがて目覚めない朝が来る 大島 真寿美
大女優だった祖母を持つ主人公・有加。特殊な環境の中で、様々な大人に囲まれ、
愛情を受けながら育つ。大人になって気づいたことは、「特別な人、なんていない。」
ってこと。ひとりひとりがみんな特別で、ひとつきりの人生を歩んでいるんだ。。。
祖母・蕗さんの側で育った有加が見たもの、感じたこと。
子どものときは不思議に思ってたことや、理解できなかったことでも、
大人になった時に「あ~、あれはそういうことだったんだ。」と思うことって、ある。
不思議だと思っていた大人の世界。
有加の心に沁みこんだ、大人たちの言葉の数々。。。
それは輝く人生を生きるために、大人たちが有加に伝えたメッセージだったんだ。
与えられた人生を、全力で全うすること。
人は、ひとりひとりがみんな特別。
自分の代わりは、いないんだ。
自分の人生の主人公は、自分なんだ。
誰のもとにも、いつかはやってくる「目覚めない朝」。
そのとき、微笑むような顔で眠っていられたらいいな。。。
そういう生き方、していこう。。。

読後は、爽やかな風が心に吹いた感じ。