映画で蒼井優ちゃんが演じて話題になっている作品。
映画が始まる前から、図書館に予約してあったんだけれど

雷桜 宇江佐 真理
藩の権力争いに巻き込まれ、嵐の夜にさらわれた庄屋の娘・遊。
山の中で育てられた遊は、数奇な運命に導かれ生家に戻ってくる。
兄が仕えている気難しい殿・斉道と出逢い、心を通わせていく二人。
二人を待つ運命とは。。。
本が届く前に、映画のCMで蒼井優ちゃんを見てしまったので、、、
読みながら、優ちゃんの顔が頭から離れなくって、、、困りました。

“身分違いの恋”とか“日本版・ロミオとジュリエット”と謳われているようだけど、
只の恋愛小説とは一緒にしたくないかな。
きっと映画は、“恋愛もの”に仕上がっているんでしょうけれど・・・。

親子愛、兄弟愛も描かれていて、時代小説ならではの忠義心も。
遊と斉道を取り巻く人たちの、愛情と葛藤。
二人の恋に関してだけでなく、周りの人たちの気持ちにも共感できる。
凜とした遊。その強さはどうやって育まれたのか、、、
育ての親との関係が、もう少し描かれているとよかったかな?
どうあることが幸せなのか、遊が選んだその道。
どうあるべきなのか、斉道が下した決断。
せつないけれど、一番綺麗な結末なのかもしれない。
身分や立場を超えて、心が本当に求めるものだけに従う。
自分の心に、嘘はつけない。
でも、守らなければならないものがある。
最後に幸せだったと思える生き方を、誰もが模索しているんだろう。
それは、時代が変わっても、永遠のテーマ。。。
自分に正直に生きているかな?
・・・胸に手を当てて考えてみる。
そんな想いにさせられた一冊。
映画も観てみたいかも
本とは別に、娯楽として


蒼井優ちゃん、遊をどう演じているか見てみたい!