映画監督の行定勲さんや、作家の山本文緒さん、青山七恵さんが絶賛していて。。。
“至上の恋愛小説”というキャッチフレーズに心惹かれて読んでみました。
あられもない祈り 島本 理生
家庭の幸せに恵まれなかった「わたし」が、恋人からのDVを抱えながら、
二十歳過ぎて出会った「あなた」。
「あなた」からの求愛に素直に応えられず、すれ違うふたり。
大人の世界を持っているようで、実は「わたし」よりも孤独で必死な生き方を
していた「あなた」。
求め合いながら、傷つけあい、壊れていく。
本当に探していたものを知っていながら。。。
う~~~ん。。。
というのが、読後のひとこと。
どう言ったらいいんだろうな
結局、「わたし」は何を祈りたかったの?と、、、スッキリしない。
文章は綺麗なんだけれど、時々「ん?」と考え込んで、読み返さないといけないのは、
私の想像力が弱いせいなのかなぁ。。。
「難しいな。。。」とつぶやいて読むところあり。

描こうとしている世界はわかるんだけど、ストレートに伝わってこないような。
その曖昧さが、私にはイマイチだったかも

こういう重いテーマは特に、感情移入しながらじゃないと読みづらい。
私の人生経験が足りないせい!?
かもね~!

それでも、随所にハッとさせられるような表現があったのは救いです

行き場の無い想いを、最後にどうするか。。。
エンディングはとっても大切なんだけどなぁ、、、読者にとって。。。
人それぞれ、納得する形は違うんだろうけれど。
私にとって、これは「至上の愛」とは言い難い。
(ふふっオトナな発言だわ。。。)
まだ若い作家さんなので、今後に期待しよう!