鎌倉在住のイラストレーター、ささめやゆきさんが書いたエッセイ。
独特のイラストは、パリやニューヨークで独学で学んだそう。
 
 
        十四分の一の月      ささめや ゆき   三日月
 
             著者が子どもの頃の、古き良き鎌倉の様子。
             鎌倉で出逢った文士たちとの交流。
             外国を旅したときの思い出など、
             ユーモアのある文章と、イラストで綴っている。
 
 
ささめやさん、お名前を聞くと女性?と思われがちですが。。.。
りっぱなオジサンです(^^;)
 
一度見たら忘れない、インパクトのある絵。
絵本もたくさん描いているので、絵本好きの方はご存知でしょう。
美術学校に通っていたとき、講師の先生から、
「君は絵が下手だ。こんなところで青春の貴重な時間をつぶしてはもったいない。」
といわれたそう。。。
 
学校をやめて、パリやニューヨークでひたすら絵を描いた。
ただ、絵を書くことが好きだったから・・・。
仕事で絵を描いているなんて、なんだか不思議。。。という、ささめやさん。
 
「かまくら文学スケッチ」の項では、鎌倉文士を中心とした著名人について、
似顔絵つきのエピソードを紹介している。
身近な地名が次々に出てくるので、、、(^^)
現在、鎌倉市民として暮らしている私には面白い!
 
三島、太宰、澁澤、小津、黒澤。。。
今度、この本に書かれた場所をめぐって、
文士たちの暮らしていた時代を想ってみようか・・・。
 
このタイトルについて。。。ささめやさんは。。。
 
 新月は14日で満月になり、14日かけて新月に戻る。
 14分の1の月とは、つまり新月から満月に向かう1日目の月のこと。
 明日は14分の2の月になる。
 月が満ちて欠ける間に時は流れ、人も出逢う。。。
 こうして時間がながれる間に絵を描く。ささやかな幸せを感じながら。。。
 
素敵なタイトルです☆
 
 
 
うん。。。大きな時間の流れの中で、こうして出逢って生きている。
出逢った幸せ、かみしめて。
大切にして。
これからも。。。