地震から3日後、宮城県で生後4カ月の赤ちゃんが
崩壊した建物の中から救出されたそうです。
人の命は、なんとタフで、けな気で、たくましいんだろう。
そして
そんな命を思う人の思いは
なんと前向きで、切なくて、強いんだろう。
―Vol.2。
今日もふたたび、街頭エピソードです。
・・・バンコクでは、職人さんたちがピックアップトラックに、こぼれそうになりながらたくさん乗り込んで移動する姿を見ます。
街頭募金の際、トラックが横に停車しました。
職人さんたちがみんなで集めたお金を差し出してくれました。
皆、胸に手を当てて言いました。
「日本、がんばれ・・・」
・・・屋台の人が、500バーツを持って募金に来てくれました。
その人は、泣いていました。
・・・タイ人青年が片言の日本語で言いました。
「ダイジョウブ。」
・・・タイ人のおばちゃん。
「がんばって」
言って、それから、ギュウっとハグをしてくれました。
・・・近くの花屋のおばさんが、タイ語のメッセージを募金箱に貼ってくれました。
・・・募金を募るために、叫んでいるタイ語。
「タイ語間違えてる!」
と小さい紙に、カタカナで書いてもってくれた人がいました。
・・・「日本、強い。だから、大丈夫!」
そう言って肩をたたいてくれたおじさんがいました。
・・・学生の男の子。
赤い封筒を差し出してくれました。
表面には
「ス!ス!(=がんばれ!)」の文字が。
中を空けてみると500バーツものお札が入っていました。
・・・渋滞中のスクンビット通り。
高級車に乗った(美形の)男性が、わざわざ車の窓を開けて500バーツ、募金してくれました。
・・・街頭募金呼びかけをしている場所の向かいはお店。
中からお姉さんたちが3人出てきて言いました。
「私たちにも手伝わせて!タイ語で呼びかけてあげる!」
・・・飛び込みのボランティアの方が、協力してくれました。
お子様がいらっしゃる方です。
また、募金活動を見て
「ぜひ、手伝わせてほしい。」
と、日本人2名、タイ人1名が加わってくれることとなりました。
突き動かす、思いの強さと愛情。
大災害によって生まれた大きな悲しみは
こうやって
強さもまた生むのだということを知りました。
街頭での募金活動。
様々な人の顔が見えます。
・・・マッサージ屋さんから休憩にでてきた様子の女性たち。
われわれの姿をみるなり、お財布を取り出し
2人そろって、迷いなく100バーツ札を募金箱に入れてくれました。
いやらしくもその時、その金額が彼らのお給料の相場の
およそ半分であることを思いました。
目頭が熱くなりました。
両手を合わせ、感謝を伝えました。
・・・つたないタイ語の呼びかけに、ほとんど必ず足を止め
反応してくれる通行人たち。
・・・「早く日本が復興しますように。」
祈りの言葉をかけてくれる路上の人々。
・・・「日本は本当に強い。心から応援している。」
激励してくれるタクシーの運転手。
集まった募金額を集計しながら感じました。
1枚1枚のお金は
お金であるという事実を超えた
熱い想いだということ。
数える手に温度がじわじわと伝わってきて
胸にグっとこみ上げてきました。
―被災者を思う気持ち
被災地を応援する気持ちは
国を超えて
人種を超えて
こんなにも大きくなっています。
