今回のビンラディン容疑者暗殺に関連した内容を、前回に引き続いてアップしています。


いずれにせよ、真実とその意図を知ることは難しい、謎と疑念に包まれた一件で、
私たちは知らない、知ることができないことだらけなのだなと思いました。

組織の首謀者死亡で、これにて平和へ一直線という単純構造ではなく、
国際情勢というのは極めて複雑で難解であり、正義の定義もそれぞれにある。


とはいえ、容疑者暗殺のために丸腰の民間人を巻き添えにし、犠牲にするのは許される行為なのか。
正義のもとに許可される道徳の範囲には疑問が纏います。

100%の成功の保証はない今回の軍事作戦が、検討違いの悲劇に終わる可能性もあったわけで、
失敗という重大な結果を招くリスクを知りつつそれを決断したオバマ大統領には、
その決断の先にある結末に責任を持つ勇気があったはずです。


しかし、そんな強いリーダーシップを発揮する勇敢な大統領が伝えた、
ビンラディン死亡の最初の発表から情報は錯綜し、内容は二転三転しています。

情報が落ち着くであろうと、時間の経過をみてこの文章を書いていますが、既に「最初の報復」
とする犯行声明が出される報復テロが起こり、負のループに落ち入る様相を呈しています。

両者にとっても、それぞれの攻撃をただのホロコーストとして終わらせるべきではないはずです。
報復攻撃の激化を防ぎ、これ以上の復習の連鎖を防がなければならないのは自明です。