テレビに映し出される惨状を眺めては無力感に苛まれ、察するにあまりある、
予想も及ばないような、想像を絶するような苦悩を、今、全国民が抱えている。
ただ泣くことしかできないままに、感情的でがむしゃらな行動を取ることもできず、
だからといって、冷静で格調高い解析ができるわけでもない、宙吊りのような感情。
統制され、制限された情報しか届かず、内実が見えない原発の現状にも、憤りを感じ焦燥感が募る。
事実を知ることと不安を煽ることの紙一重な二律背反で、制御された真実が遠く感じる。
人生には、理不尽かつ無慈悲な不幸が、無常にも襲いかかる瞬間がある。
そんな絶望とも思える環境の中で生命の尊さを思い、人間がいかにしてその強さを持ちうるか。
海外メディアも称賛するように、日本人の忍耐力や冷静さ、規律や秩序を維持する姿勢は実に高潔。
不屈の精神を持つ、不屈の日本が直面するこの未曾有の危機に、どうか命をあきらめないで。