約10年程前に放送されていたNHKの人気番組「プロジェクトX」のプロデューサーであった、
今井彰氏の講演を聞くため、先日、その会場となるブリーゼプラザへ行ってきました。
特にこの番組や氏のファンであったということではないのですが、
こう言うと何だかアレですが、本当にふとした動機からの思い立ちによるスケジューリングです。
会場を埋める300人の聴衆はまさにプロジェクトX世代で、当時の視聴者層や氏のファンの年齢層から、
何だか独特の雰囲気を勝手に感じてしまい、会場内はちょっと落ち着かない。。
「プロジェクトX」は、その世代のビジネスマンと、その時代が産んだクリエイティビティーを描き、
「子供に見せたい番組ランキング」では4年連続で1位となる人気と支持を集めました。
製造の代弁者としてのようなニーズを反映し、結果として確実な一時代を築いた番組ではありましたが、
様々な疑惑を巻き起こしながら、良くも悪くも物議を醸し出した番組、人物であることも知る所です。
そこに関して深くは言及できませんが、単純に感情を移入できるようなものだけではなく、
耳馴染みの良いものだけに傾倒せず、ある種、斜に構えたような視点で達観し、
否定のための否定や、偏見とならないような、「知る」ということを求めた姿勢で臨んだ講演でした。
世代観や、その背景を理解できるタイムリーさに欠ける年齢だからなのか、
残念ながら心が高ぶるような感情の躍動という点では、個人的には少なかったのですが、
心地良さだけではない、耳が痛くなるような情報も受け入れることが成長に繋がると感じ、
選択肢のひとつとしての解答を与えてもらうことはできた、意義のある時間でした。
番組テーマソングを唄う中島みゆきさん起用のくだりや紅白出演時の話は、特に興味深かったですね。
それにしても動機と姿勢次第では、ふと一歩を歩くだけで、やはり学びや得るものは多い…。
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何となく心が複雑な感情になるのは予想できていたので(笑)、事前に友人との夜アポをセッティング。
時間までは、会場階下ブリーゼ5Fの「RISTORANTE HiRO」を超短時間カフェ使いし、
賑わうホールを横目に、静寂のバースペースにてマッハの寛ぎに平行させて本日の気付きをまとめます。