我ながら見事なまでの鮮やかさでビジネスが進んだ、快哉を上げるような夜。
そんな素敵な一夜に、さらに大げさな記憶としてのリボンをかけるべく、
いつもとは少し違った、粋な一日の終わりを演出しようという思いから、
仕事帰りにレイトショーを観るという価値観に至りました。笑
溢れ出ては消えていくネット上の新インフラはことごとく座視し、静観してきたわけですが、
ツールそのものというよりはむしろ創業者の人物像に惹かれ、その存在が気になるということで、
話題のSNS「facebook」とその創業者である「マーク・ザッカーバーグ」を描いた映画、
「ソーシャル・ネットワーク」を観てきました。
フェイスブックを巡ってザッカーバーグが告訴された2つの訴訟をメインに取り上げた映画であるため、
起業家としての、経営者としてのザッカーバーグへのフォーカスは少な目です。
しかし、ビジネスに必要なスピード感や、冷酷さを持った煽動力と結果の重要性、
プライオリティーの必要性やビジネスへの愛、野心を持った突破力、
責任感と使命感を持った壮大なビジョンなど、起業家の狂気がそこには克明に描かれていました。
カットの切り替わりが早く、早口でセリフも多いこの作品は、字幕を追うのも大変で、
「大画面での迫力や音響システムの充実を求めて」といった方向性の作品ではないため、
あえて劇場で観る必要性というのは少ないと思いますが、今この時代、この時期に、
このタイミングでこの作品に触れるという必要性は多いにあります。
「創造」と「売却」を繰り返すケースが多いIT系ベンチャーに於いて、
150億ドルという巨額の買収金額にも応じず、決してフェイスブックを売らなかった、
推定個人資産70億ドルという、26歳の若きビリオネア。
ザッカーバーグのその人間性をそうとう偏執(変質ではないですよ。まぁ近いものはありますが。笑)
に描いたこの映画自体は、関係者への直接の取材を行っていないため創作の部分も多くあるようです。
よって、マスコミ嫌いなザッカーバーグの信頼を得た著者の独占取材によって構成されるという書籍、
「フェイスブック 若き天才の野望」という一冊も現在耽読中。
フェイスブックに関連する書籍は多数発売されていますが、人物像をさらに掘り下げ、
その可能性と未来をより深く知るべく、映画では描かれていない部分を紐解いています。
しかし、作品中に出てくるザッカーバーグの名刺に記載された、
「I'm CEO,Bitch!」というフレーズは今でも書いてあるのかが気になりますね…。
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1日のハッピーなエンディングに向けて軽やかに夜の街を移動。
ちなみに2月4日は、7年前にフェイスブックがそのサービスを開始した日です。