その価値を一度転倒させ、新たに構築するという、発想のスクラップアンドビルドを行う、
そんな作業を繰り返す「ひとり会議」をわりと頻繁に行います。
(寂しいヤツなわけではないです。笑 極めて重要で必要な時間なのです。)
無形の仕事であるショービジネスの世界に於いて、
定型を疑い、アイデアを表現して実体をかたどるまでの道筋を克明に示し、
具体性を持たない発想に、その実現性を落とし込んで具現化する
自然現象のような表現であってもそれはつまり人為的なものであって
だけど、素材が求めていないことを人間が施してもいけない。
むしろ音楽の外側にいる人やものが、本当は音楽に近い。
そんな聴き手をハッとさせる、様々な色合いを帯びた空間の広がりを意識し、
ライブでありながら「現象」でもあるような、意匠を凝らした創造を続けていきたい。
時代にあらがうキュレーターとして、脆弱な構造では興行は成り立たないわけで、
誤解と理解を繰り返しながら、音楽の可能性を、もっと言えば芸術の未来を、
極限まで追求する姿勢を貫きたいからね。
「Some men see things as they are and say why.
I dream of things that never were and say why not.」
人々は、存在する物を見て、それがなぜ存在するのかを語る。
私は、存在しないものを夢見て、それがなぜ存在しないのかを語ろう。
アメリカ第35代大統領
ジョン・F・ケネディー
「見て」と「夢見て」の違いが美しい、創造の原点のような言葉ですね。
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本日のひとり会議場。
さて、明日からは現場三昧の日々です。