$hashikawa's blog


2010年も3分の1を過ぎ、5月になりました。

そんな5月の始まりは、ゴールデンウィークのスポットのオフを使い、
いったい何年振りになるのかも分からない程に随分と訪れていなかったお墓参りへ行きました。


ふと思い立ったと言えばそうですが、ただどうしても、無性に今この時に、
何か立ち返りたかったという気持ちがありました。

弱音を吐きたいとか頼りたいという感情があったわけではないし、
先祖を参ったからといって何かが変わるという、神懸かり的なことも意識していませんが、
歴史を問い、命を考え、存在の意味を意識するという点に於いて、
過去が動きだし、未来が変わっていくという実感が今はあります。

今の自分が存在する理由でもあり、それぞれの人生を繋ぐ命のバトン。
軌跡を辿り、追体験ができるわけではないですが、森羅万象は時間の経過の影響を受け、
緊密な繋がりにある過去の命と現在の自分を意識することができると、
様々なことがもたらす人生の響き方も変化してくると思います。


10年後、20年後と、自分の将来に夢や希望を持ち、未来を強くイメージすると、
自ずと見え隠れする、その先に待つ「死」。

未来を鮮明に描くことは、「死」をリアルにすることでもあり、
やっぱり怯えてしまうし、恐くなって視線を落とし、今を見つめて安心したくもなってしまう。

致死率100%のこの人生には「死」が間違いなく訪れるということを理解して受け入れ、
執着を手放し、魂を磨き、命に責任を持つ。

「死」について考えることは、「生」を考えることに繋がり、
未来をより鮮明に描くため、この人生を悔いなく生きるために必要なこと。
遠い空から聞こえる、そんな声を聞くことができたような気がします。


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pic.
神々しく、後光が射す感じに撮りたかった大仏様ですが、
ただの黒い塊みたいになってしまいましたね…。