映画の開始からEurythmicsの『Sweet Dreams (Are made of this)』が流れ出して、車の中でなにか決心がつかずに緊張している男が映し出されるところから始まる、とても不吉な予感しかしない出だしが”らしい”とでも言えば良いのだろうか。全体を通しては非常にブラックなジョークで回っているけれども、作中は常に不吉で不安にさせる音が鳴っていたりと、どうにも居心地が悪いがありえない世界観に笑ってしまう作品でした。
支配、というよりも従属なんだろうな、と思います。人は自由を求めるけれども、そのくせ怠惰で誰かに依存してしたがっている、という批判めいたものを感じます。従属することに愉悦を覚えているような印象も主人公たちにはあったかと思います。
短い3章立てのオムニバスではありますが、役者のほとんどは同じですが、1章ではジェシー・プレモンスの視点で、2章の途中からジェシー・プレモンスからエマ・ストーンへと話の中心が替わり、3章ではエマ・ストーンの視点になっていくのは、ひとつの作品としてのまとまりをスムーズに感じました。共通するR.M.F.というのもありますし、このあたりは巧妙という感じもします。