極左革命グループに所属していた人間が家族を持って、その愛に生きる物語なのだけれど、その裏にある白人至上主義者グループの気味の悪さがあるのが面白かったです。作品的にはタランティーノの『ジャンゴ 繋がれざる者』などを私は想起しましたが、差別と自由というテーマとともに、人として生きる正しさみたいなものを問いかけているとは思います。
何よりも歳を取って情けないディカプリオの演技というか雰囲気が好きですね。若い時代も本人が演じていて、それほど違和感がないのですが、後半の追われる立場になってだらしない人間性が出てくるトコロ=革命に対する意志の現れが上手く出ていて、若気の至りが年老いてシッペ返ししてくるのが良く表現されていると思います。