あまり恋愛モノを観ない私とはいえ、それでも何かしらの感情移入だったり共感だったりはあるものですが、今作はチョット厳しいかな、と。題材として私の生まれる前のアメリカ、それも年の差のなかなか恋人にならないカップルの物語ということで、私から距離が離れすぎていたり私も高齢になってきたのもあるかとも思います。
とはいえ、作品自体はとても面白くはあって、当時の時代背景や風景は感じるトコロがあるもので、主人公ふたりの年の差だったり、その他の登場人物たちの社会的な立場と考え方などは、とても良く描かれていると思います。とくに実在の人物をモデルとした、ショーン・ペン、トム・ウェイツ、ブラッドリー・クーパーのキャラクターの飛びっぷりはやり過ぎなくらい面白く描かれていているのが私は好きでした。
鑑賞後、アチコチの評を読んで思ったのは、ポール・トーマス・アンダーソンのホント、極々私的な作品なんだと思います。彼の思い出みたいなものが描かれていながらも、エンターテイメント性もありつつ、それぞれに感じるものはそれなりにある作品なのも、面白いと思います。