秋らしくなると、なんだか感覚がゴロっと代わる。短い夏を楽しもう!というパーティモードから、長い冬に向けて蓄えるなんだか切ない時期。
カナダの秋は大好きなんだけど、最近少しセンチメンタルです。
学校に行って、いろんな国から来た人と関わることが多い。他国を旅行してる旅行者のそれとはまた違って、なんだか世界のリアリティを目の当たりにすることがある。
南米出身で義理の弟がギャング系と絡み旦那さんの命が危ないからと亡命してきた友達。
アフリカの内戦がひどい国や、独裁国家から難民としてカナダに来た友達。
何年もいろんな国へ難民の申し込みをして、やっとカナダに受け入れてもらえたアフリカ出身の友達。
カナダに移民してきても、家族が移民ではなくただフラーっとビザなしで遊びに来れないお友達なんて山ほどいる。何度も家族が申請しても落ちて、何年も家族に会えてないって。
ただ日本人であるだけで、今この瞬間に飛行機のチケットとってカナダに遊びに来れる私の家族。
アメリカに休暇として遊びに行くのにも、ビザがないといけない国出身のお友達もたくさん。
そういうお友達と話す度に、日本人としてたまたま生まれたこと、先人の功績の恩恵の大きさを知り、感謝の気持ちで一杯になる。
自由に色んな事を選択出来るのが、こんなにも幸せなことなんだと感じる。
たくさんの人がカナダデー(7月1日)にカナダのモチーフがついた服やグッズつけてお祝いをする。
それは、カナダが移民の人に限りなく平等な権利を与えてくれ、生活水準が自国より劇的に上がり、安全な生活を保障してくれるからだと思う。
そんな国にこれたことを心から喜んでる他国出身の友達を見てると、考えさせられることがいっぱいある。
移民してきて、あっという間に6年半経った。はじめの頃は、環境の違いに馴染めなくて、永遠にここに住むことが絶望的に感じ、カナダの不便さとか文句ばかり言ってた。
それは、日本が豊かな国で恵まれた生活を送らせてもらってたから。
カナダで教育を受けてみて、カナダ人がどのように考え、何故そういう行動をとるのかがよく理解出来、納得いった。
そんな私も、気づけばカナダ暮らしになれて、心地がいいと思えるように、そしてここがホームだと心から思えるようになった。
夏が終わり、また厳しくて長い冬が来ても、カナダが好きと言えるのかは難しいところだけど、カナダにいるということを最近よく考える♡♡