お世話になっております。
テットです。
本日は、クラウドチェイスとは一体どのようなものか。
ということについて書かせて頂きます。
クラウドチェイスとは
一言で言うと、観客を魅了するために、どれだけデカいミストを吐けるかを競う競技
です。
もちろん、デカいと言っても、ただデカいだけじゃダメです。
ミストの濃さ、飛距離、大きさ
すべてが大切です。
そのやり方は、こんな感じで
1対1で背中合わせになり、お互いがミストを吐くことによって競います。
また、ドリップチップをくわえてから、吐き出すまでの長さが決められてまして
日本では3カウントが一般的ですね(3、2、1で吸いこんで、ブローに合わせて吐き出す)
海外だと5カウント、10カウントなんてのもあります。
カウント数に応じたセッティングが必要ってことですね!
そしてそして、
当然多量のミストを生成するセッティングで、ミストを吸い込み、吐き出すので
熱くて、ミストが濃いんでむせそうになります。
なのでクラウドチェイスとは・・・
漢と漢の根性比べ(もちろん、女性クラウドチェイサーは大人気ですし、これからもどんどん増えると面白いです。)
という側面ももっているのではないでしょうか。
ここでなんですが
どうやったらミストをいっぱい吐けるの?
ミストがでるビルドはどうやればいいの?
という疑問にぶち当たると思います。
クラウドチェイスって本当に奥が深くて、本当に多種多様な要素がまじりあって、それらが完璧に調和したとき
本当にベストなミスト、本当にデカいミストを吐き出せるんです。
ということは、もちろんパワーだけではダメですし、コイルをきれいに巻ければそれで十分というわけでもない。
きれいに吐くだけでいいというわけでもないし、エアホールを全開にして、ドローをスカスカにすればいいというものでもない。
全てはバランスだと思ってます。
ただ、不可欠なのは、きれいにミストを吐くことですね。
要は、デカく見せるための「吐き方」です。
これができれば、まあある程度いけるんじゃないかとおもいます。
でも、吐き方は色々種類があるので、また別の機会に。
今回は、いかに多量のミストを生成するか
そしてそれをどうやって実用可能にセッティングするか
ということを、私の完全なる自論に基づいて解説させて頂きます。
いかに多量のミストを生成するか・・・
その答えは
パワーです(パワーこそ全てです。)
えーと、まず、我々が普段吸っているリキッドの主成分は、ベジタブルグリセリン(以下VG)とプロピレングリコール(以下PG)です。
これらの沸点(蒸気になる温度)は、VG290度、PG188度です。
クラウドチェイスに使うリキッドは、VGオンリーまたは、VG99%です。
というのも、PGよりVGの方が密度が濃く、多量のミストを生成するためです。
ですので、VGが多いリキッドは、コイルの温度を上げてやる必要があるわけですね。
なので、パワーが不可欠になるというわけです。
でも、ただパワーを上げればいいというわけではない。
というのも、みなさん誰しも、タンクアトマイザーで調子こいてパワーを上げすぎてドライヒット・・・
という経験はあるかと思います。
もちろん私もあります。
なぜかというと、つまるところ、コイルの温度が上がりすぎてるんですよね。
まあタンクの場合は、リキッドの供給不足により、リキッドが蒸発による気化熱によってコイルの温度が奪われる
ということがなくなって、ドライヒットということですが。
まあそれはおいておいて
例えば、26Gを2.5mm軸に6巻
というセッティングをしてみたら、一体何Wまで上げて吸うことができるでしょうか。
まあだいたいの場合、30Wくらいが限界ですよね。
でもこれ、軸を3mmにしたらどうでしょう。
多分、40Wくらいに上げてもドライヒットしないと思います。
なぜでしょうか?
コットンの量が増えたから、供給が間に合うようになったから。
確かにこれも正解だと思います。
けど、こう考えてみてください。
コイルの体積が増えたことにより、熱が分散されたから。
私はこっちがより正解に近いと思います。
例えば、22Gで同じビルドをやって、同じW数をかけた場合、立ち上がりが遅いですよね。
それは、コイルの体積が増えたため、同じ熱量だとあったまるまで時間がかかるから、立ち上がりが遅くなる。
と思うんです。
だから、パワーを上げるのであれば、それに応じてコイルをより大きいものにして、体積を大きくする必要がある
ということですね。(もちろん供給もきちんと考えなきゃですが)
逆に体積が小さければどうなるか。
コイルの体積に見合った以上のパワーをかけてしまうと、そこにスポット的に熱が集中して
リキッドの蒸発が間に合わず、ドライヒット・・・
ということになります。
なので、ここでやっとクアッドビルドや、ヘキサ、オクタビルドが生きてくるわけです。
デュアルに比べて体積が増えますからね。
もちろん、体積が増えるってことは、コイルの表面積も増えるので
ミストも増えます。
でも、そんなに体積増やしたら、今度は立ち上がらなくなっちゃうよ
ということになります。
そこで、よりパワーのあるMODが必要になってくるわけです。
そんなわけで、私はリポバッテリー搭載のMODをこよなく愛するわけです。
例えば、軽自動車で100km出すのと
クラウンで100km出すのだと
加速も、余裕も、乗り心地も全然違いますよね。
それと同じで、リポはIMR18650に比べて、かなり余裕のパワーがあるんです。
この違いは一度使わないとわからないかもしれません。
例えば、全く同じビルドのアトマイザーをセットして、IMR18650で4.2Vかけた場合と
リポバッテリーで4.2Vかけた場合のを吸い比べてみると
違いがお分かりになると思います・・・
ここで結論を簡単に申し上げますと
多くのミストを出したければ
1 コイルの体積(表面積)を上げること
2 それに応じたパワーをかけること
この二つだと思います。
低抵抗のビルドになってしまう場合、パワーを稼ぐには、電流を上げなければいけませんが
高抵抗の場合は、電圧を上げることによってパワーを稼ぎます。
私は、どちらかというと後者派です。
0.11Ωで200W出すためには、5Vくらいかけなきゃですから。
体積(表面積)が、パワーに見合っていれば
そのパワーを出すために電圧を上げるということもオッケーですからね。
もちろん、より多くのミストを吸い込むためには
肺活量も大事ですし、エアホールとコイルの位置関係(エアーの効率)もとても大事です。
なので、今回解説したのは、あくまで
より多くのミストを生成するためにはどうしたらよいか
ということです。
他の点については、またの機会に、私の自論ですが、書かせて頂きます!
最後にここまで読んでくださって、ありがとうございます。
今後ともT&T Vapesをよろしくお願い申し上げます。
テット