お世話になっております。

 

T&T Vapesのテットです。

 

今回はクラウドチェイスを行う上で、お問い合わせも多かった

Vape用バッテリーの並列と直列などについて書こうと思います。

 

我々が普段Vapeに使っているIMRバッテリー(リポバッテリー)の定格電圧はだいたい3.7Vです。

単三電池の公称電圧が1.5Vくらいなので、かなりパワーのある電池ですね。

ここでの定格というのは

「その電圧まで充電(出力)することができる能力があります」

という意味なんです。

 

でも、実際は、これを少しでも超えるとダメかと言われると、そうではなくて

4.2Vまで充電して大丈夫

4.2Vで満充電

とだいたいの方はご存知と思います。

 

これはその通りですので、間違いではありません。

ですので、メカニカルモッドをご使用の場合、4.2V満充電の場合、4.2Vで出力されますので、計算は間違えないようにしてください。

そして、IMRバッテリーの終始電圧はだいたい3から2.8Vです(リポはだいたい3.3Vです)。

終始電圧が意味するものは、これ以上電圧が下がるとバッテリーが死ぬかもしれないから、使うのを止めて充電してね

というものです。

 

 

さて、この知識を前提として、並列と直列の違いと注意点に入っていこうと思います。

Vapeに関して知識をお持ちの方は、並列は4.2Vで流せる電流が2倍(バッテリー2本並列の場合、直列は8.4V(バッテリー2本直列の場合)で流せる電流はそのまま

ということはすでにご存知と思います。

 

でもなぜそうなのか

ということについて図を用いて簡単にご説明します。

この図をご覧ください。

IMRバッテリー(20A出力)を2本用いて、並列繋ぎ、直列繋ぎの図をそれぞれ作成しました。

赤線が、電気の通り道です。

本来なら、スイッチ等があるんですが、割愛してます。

どちらの図も、2本のバッテリーが回路に組み込まれているのがお分かりになると思います。

 

直列では、バッテリーの部分で、電気の通り道が1か所

並列ではバッテリーの部分で、電気の通り道が2か所に分かれているのがお分かりになりますでしょうか。

 

 

つまり、直列では、電気の通り道が1か所しかないのに対して

並列では、電気は2か所に分かれて通ることができるということですね。

 

直列回路の場合

電圧は、回路の各所で異なることがあるけれども、電流はどこも一緒

 

並列回路の場合

電流は、回路の各所で異なることがあるけれども、電圧はどこも一緒

 

という法則があります。

 

例えば、コイルに20A流したい場合

 

直列では、電気の通り道が1か所なので、2本のバッテリーがそれぞれ20A流さなければいけないのに対して

並列では、バッテリーの部分で、電気の通り道が2か所に分かれているので、2本のバッテリーがそれぞれ10Aずつ流せばいいわけです。

 

バッテリーの被膜に書かれている20A(discharge)というのは、そのバッテリーが何A出力できるかを意味します。

 

だから、20A出力のバッテリーを2本使った場合、並列では40A(20A+20A)まで

直列では20Aまで
流せるわけなのです。

 

まあ、直列だと電圧が上がるので

それぞれ限界を攻めたパワーは

 

並列:4.2V×40A=168w

並列:8.4V×20A=168w

 

こんな感じで理論上結局同じにはなるんですが

コイル以外に抵抗となるスイッチや回路が結構重要になってくるので

どちらが良いか一概には言えません。

この点に関しては、また後日

 

そして、メカニカル使いの人にとって結構重要になってくるのが

バッテリーというのは、放電すると電圧が降下する

という事実です。

これは、バッテリーの内部抵抗によるものです。

つまり、バッテリー自体にも抵抗があるということですね。

もちろん、普通コイルが一番大きな抵抗を持っているのは事実ですが

MOD本体、スイッチ、バッテリー

すべてに電気抵抗は存在します。

これらの抵抗が極限まで低くなった状態でファイアした場合

ショート!

というわけですね。

 

まあそれは置いておいて

上記の通り、バッテリーは放電すると電圧が下がります。

これはバッテリーの放電能力や内部抵抗と密接に関係があります。

放電能力が高ければ、電圧降下が少ないです。

例えば、私が使ってる20A出力のIMRバッテリーで、0.7Ωのコイルに通電すると

電圧が4.2Vから4.1V前後まで下がります。

ですので、理論上は

4.2V÷0.7Ω=6A
6A×4.2V=25.2w

ですので、25.2w出てる計算ですが

 

実際は、電圧が下がるので

4.1V÷0.7Ω=5.85A

5.85A×4.1V=23.9w

となり、23.9wしか出てないことになります。

 

2本並列にした場合

バッテリー1本あたりの負荷が減るため(6A→3A+3A)

電圧降下も少なくなり

より理論値のパワーに近付くというわけですね。

 

だから、2本並列とシングルでは、電圧が一緒なので

理論上パワーは同じだと言われても

実際の出力は全然違うわけです。

 

こんなわけで、並列デュアルのボックスは強い

と言われるわけですね~~

 

ここまでの話をまとめると、つまり何が言えるかというと

 

リポは放電能力がとても高いです。

つまり、電圧降下が少ないです。

なので、ほぼ理論値のパワーが出せます。

 

結論:リポは強い

 

ここまで読んでくださった方、大変ありがとうございます。

 

今後ともをT&T Vapesをよろしくお願い申し上げます。