鈴木三重吉作 「桑の実」を読みました。
【日向に出た様な気分】
時代は明治末~大正の頃で
画家「青木さん」の所に住込みで
お手伝いすることになった身寄りのない「おくみ」
と「青木さん」の淡い心境を、
登場人物の暮らしや会話を通して優しく表現しています。
たんたんと流れる描写だからこそ、
健気な細かい心境が伝わる気がします。
展開が少ないので
さらりと読むと物足りなく思かもしれませんが、
登場人物の立場でゆっくり読むと心に触れるものがあります。
あの絵を頂いたのは遠いことの様な気がする・・・
鈴木三重吉作 「桑の実」に感謝します。