今回の記事はバイクネタ、
そして文章超長め・・・。
興味の無い方はスルーでどうぞ🤲


では、スタート。

ジョーカーには様々なオプションパーツが
用意されていた。

(ジョーカーオプションカタログより)

一応、自称ジョーカーマニアとしては
それを全て装着したいと思うワケで・・・

・・・でまぁ、

そのような想いを実現させたのが
コレクション中、
最も長く所有しているこの車輌↓
ジョーカーは発売当時の価格が同クラスの
原付よりも奇抜なデザインと高価であった
ことなどから、
あまり台数が多くは出ていない。

製造中止からもう23年ほど経った原付だが、
それでも未だに需要があるのか、
程度の悪いポンコツでも5~10万円前後、
程度の良い低走行距離のものなら新車時と
同程度の20~30万円。
ちなみに先日『ヤフオク!』に出ていた
デッドストック車に至っては、
47万円という衝撃のプライスタグが付
けられていた・・・。


こんな塩梅だから、車体のみならず、様々
な部品の類も近年は高騰し始めている。

オプションパーツはオーナーの好みで選び
取り付けられるものだから、当時からその
数は台数よりも更に少ない筈だし、年月の
経過とともに程度の良いものは減っていき、
滅多に出てもこないので、これまたオーク
ションに出品されたりすると異常な程の高
値で取引される。

今回購入した『レッグシールドパイプ』も
高値で取引されるオプションパーツの最た
るもので、
新車当時の価格が9,000円だったのに対し、
今デッドストック品が出れば、
まず5万円は下らない値がつく。

こんな調子だから、オークションサイト
では『ガリ傷&錆だらけ+パイプ両先端に
付いていたエンドキャップ(ゴム栓)は全て
紛失』という、程度の悪い中古品であって
も平気で『1万5千円~2万5千円』くらいの
値付けで出品されるという有り様だ。
(↑エンドキャップ)
(↑エンドキャップ装着状態)
そんな中、この度、エンドキャップが1ヶ
所だけ無いレッグシールドパイプがオーク
ションに出品されたいたので落札した。
(ちなみに落札価格15,500円!しかし、以下
に書いている条件から鑑みて、相当な良品
を安価に落札したと言える)

落札した理由はストックするためではなく、
コレクション中、1台だけこれが付いてい
ない個体があったから↓
『ジョーカー90改めシャドウ90仕様改105』
←(名前長げぇよ)である。

他の4台は付けているだけに、
どうしても平等に付けてやりたかったので、
良い出物がないか常々オークションサイト
をチェックしていたのだ。

そして今回、眼鏡に叶う良品が出ていたの
でかけ引きをしつつなんとか落札に成功し
た。

常々、買うほうとしたら大切なお金をつか
うのだからと、よく吟味し、価格に見合わ
ぬ『がっかり中古パーツ』など掴まないよ
うにしなければと心掛けているが、

そのためには状態の善し悪しに加え、パー
ツ各々に抱えている特有のウィークポイン
トを予め知っておく必要がある。

なぜなら、
新品ならまず問題はないから良いのだが、
中古品は『壊れても安価で再生できる』
『再販品・リビルド品・代用品などが容易
に入手出来る』ということを知っておくと、
後から莫大な費用や余計な労力を要したに
も拘わらず、結局使い物にならなかったと
いう最悪な自体を回避することができるか
らだ。

このことを落札したレッグシールドパイプ
の場合に当て嵌めれば・・・

『錆の発生場所と程度』
『転倒によるパイプの歪み』
『エンドキャップの有無』がポイントとな
ると考え品定めをした。

まず、錆についてだが、
パイプ表面にはクロムめっきが施されてい
る。ただ、二十数年前のものであるから、
パイプ部分に点錆がどうしても出てしまう
のだが、その大きさが針や楊枝で突いたく
らいの微小なものなら、それ以上拡大させ
ないようにケアしてやればあまり目立たな
いし、再生することも容易なので気にしな
くて良いと判断する。

一方、転倒などで盛大に擦ってしまい、
広い面積でクロムの層が失われ錆びてしま
い長年そのまま放ったらかしだったと思わ
れるものは選ばない。

傷で表面がガタガタになったままの状態で
放置すると、パイプの素材が鉄であること
から酷く、そして深く錆びが進行する。
加えて年数が長くなればなるほど錆の根は
深くなっていくから、こんな状態のものが
再度めっきを施せば元通りのピカピカにな
ることなど不可能に近い。
(そりゃ費用に糸目をつけないのなら出来る
かもしれませんけど)
こんな状態のシロモノの艶を取り戻すには
傷や錆を全て削り飛ばし、バフ掛けを念入
りに繰り返し、鏡面仕上げの状態にまでし
てから再めっきをしないと元の光沢は期待
できない。

めっきはその厚さ僅か約-0.01㎜。
だから、爪に引っ掛かるような傷は埋まら
ないし、そもそも錆の上にめっきはうまく
のらない。

また、削り飛ばすということはその部分が
凹んでしまうことを意味する。
なので、元の形から変形し波打った醜い表
面となってしまう・・・傷の程度にはよる
のだが。

次に歪み。
これも転倒など、ぶつけることでおこる事
象。歪むとパイプと車体取り付け部分の位
置が狂う。
無理矢理曲げて戻すこともこの程度のパイ
プ径なら出来なくもないが、こうなると、
何とか修正して取り付けてみても、正面か
ら見たらまず左右対称にはならず、バラン
スがおかしい不恰好な見た目になり、本来
の魅力が半減すること請け合いだ。

最後に今回拘っているエンドキャップの有
無についてだが、これはパイプ端面の穴に
ゴムで出来たもの(エンドキャップ)をただ
差し込んでいるだけのシロモノ。
しかし、これが非常にレアで大抵中古品は
紛失していて付いてない。

こうなる理由は、足元側のエンドキャップ
など特にだが、足を置く辺りに丁度位置す
るので、走行中や乗り降り時に靴がここに
当たって少しずつ外れてきて、やがて気付
かないうちに落とし紛失していた・・・と
いうのが一般的であろうと思う。

これが↓
こうなる感じ↓
かく言う僕も一度落としたことがあったが、
車庫で切り返していた時だったから落ちた
ことに気づき紛失を免れた(苦笑)

たかがゴム製のエンドキャップなんて、無
くなっていてもなんにも困らないし、見過
ごすような小さく外れ易いパーツだから無
いのも仕方ないことなのかもしれない。

そんなパーツはメーカーのストックなど、
とうに無い上、オークションサイトでも殆
んど見掛けることはない。

それでもごくごく稀に出ることもあるには
あるが、毎日根気よくチェックしてないと、
出ても瞬時に誰かに落札される。
(この部分に拘りを持っている人って僕以
外にも居るようだ)

しかも、こんなパーツに数千円もの高値が
付くのだから恐れ入る。
(ストックしておいて良かったわぁ)
こういうニッチなパーツは汎用品もない。

たかが小さく実用性の無いパーツ。

でも、無いと気になり、モヤモヤする・・・。

まぁ、こんな感じでマニアは部品難の壁に
ぶち当たるワケだ。


非常に前置きが長くなったが・・・



そんなこんなで落札した
拘りのレッグシールドパイプを取り付けて
いきましょう。

と、その前に、錆をこれらを使って
可能な限り除去していこう。

薬液付けてただひたすらせっせと磨くと、

こんなくすみが・・・
光沢を取り戻す!


こっちも・・・




あっちも・・・



ここも・・・

(まぁ、ここは錆が酷いのでこんなもんです)


そこも・・・



ってな具合に・・・
磨きに磨く・・・

そして問題の一個紛失していたエンドキャ
ップは仕方ないので我がストック品から出
し(あ~ぁ、一個減っちゃった)追加して・・・

これで完品となり・・

綺麗になったところで、いよいよ取り付け!

フロア左右のボルトを外して・・・

レッグシールドパイプをネジ穴に合わせて
左右とも付属の専用ボルトに交換してねじ
込み仮止め。
次にセンター部分を合わせ、カラーを挟み
込んでからボルト留め。
位置が決まったら再度全てのをボルトを
しっかり締めたら・・・


完成!スター


【Before】👇が・・・
【After】👇こうなった・・・。
(あまり違いがわかりにくいですかね汗)

(いいんです、自己満足ですから)

まぁ、とにかく、これでまた一段と
ジョーカー&シャドウたちへの愛着が更に
沸くのでありました💓

ひとしきり眺めた後はキチンと片付け。
来週も乗るのが楽しみだわキメてるキラキラ