昔、こんな田舎でも本格的なジャズを楽しめる場所があった。
店の名は【Swing House】
世界的にも有名な原信夫とシャープス&フラッツに在籍していた故加藤雄二氏が経営されていた店。(原信夫氏も今年残念ながら鬼籍に入られた・・・。)
(このSwing Houseとの出会いについてはまたいつか別の時に書きたいと思います)
そこで初めてジャズクラリネットの大御所、北村英治氏のライブを聴く機会に恵まれた。
(こんな田舎で北村氏のライブが実現したのも、親交があった加藤氏のおかげ)
北村氏の音色は時に優しく、時におどけた、時に色っぽさのあるビブラートが魅力で、
僕は心底魅了され、それ以来のファンとなった。
そのライブ後に僕が記念にとサインと握手をお願いしたところ、
「あなたのような若い人が僕の演奏を聴きに来てくれることが嬉しいよ。」
と、大変喜んでくださった。
このことは今も忘れられない思い出だし、ファンになるひとつの理由となったのは言うまでもない。
北村氏は50歳を過ぎてから、クラシック界で著名なクラリネット奏者である、村井祐児氏に師事し、キャリアに関係なくご自身の世界を広げておられる探究心旺盛な方としても知られるが、そのルックスに加え、立ち振舞いも含めてダンディなのに、ひょうきんな一面もある、これぞ真の紳士だと僕は感じている。
この動画はお二人のセッションの模様。
面白いだけでなく、真剣に楽しみながら音楽に取り組んでいらっしゃる姿が実に印象的だ。
北村氏はジャズのアドリブも素晴らしいが、食にも精通され、料理も得意でご自身のサイトでもいくつかレシピを紹介しているほど。
(試しにアップルパイ実際につくってみたけど、本当に美味しくできて大満足!)
今年で御歳92歳を迎えられても尚、精力的に活動されている姿にはただただ脱帽である。
どうかお身体にはお気をつけて、