今日は…

東京ステーションギャラリー「鴨居玲」展に行ってきました!!





鴨居玲の絵は一度、茨城県笠間市の日動美術館で観ています。
"男性が好みそうな絵"
という感想で、特に私の好みではありませんでした。


ただ記憶に、

すごい美男子だったこと
自殺していること

が残ってる画家でした。



今回TVでこの展示を見て、
人の内面を突き詰めて、突き詰めて、
自らを削るように「人間」を描く鴨居玲という画家に興味を持ち、観に行くことにしました。

"自分自身と丁寧に向き合う"
をしている今の自分が、
自殺に至るまで
追い込んで追い込んで
自分自身を表現した鴨居玲の絵に
何を感じるかを知りたかったのです。



入って一枚目の自画像を観た瞬間に
"これはマズイ…"
と思いました。

滅多にありませんが、
その時の私の心と絵が
あまりに共鳴してしまうと
ボロボロ泣いてしまうのです。
のっけからそんな予感…
あまりに絵が訴えるものが強くて…



"この人は本当に「人間」を描きたかったんだなぁ"

「人間」のすべて

目を背けてしまう心の奥の暗い部分まで


涙ぐみながら絵を見つつ、思いました。
観ていて、悲しくなる訳ではなく
観ているのが苦しい訳でもなく

…何とも表現できないのだけど
胸にグーッと迫るのです。
ただまっすぐ
苦しみながらも  ただただ
自らの内面に突き進んでいく
そんな感じがして。
それが絵の放つ強さになってる気がして…


【1982年 私】という作品があります。

その絵の前に立った時
ビリビリと痺れる感覚がして
思わず一度目を瞑りました。

過去鴨居が描いてきた絵のモチーフたちが溢れていて、
その真ん中
真っ白なキャンバスを前に
絶望したように座る自画像…


泣きました。
きっと苦しかったと思う。
そう思いました…




最終日の前日もあって
ほどほどに混んでいました。
若者から人気、とのことでしたが
確かに。
若い男性やカップルも多かったですね。
心に訴えるものがあるのでしょう。


ひとりでボロボロ泣いてるのが
ちょっと恥ずかしかったですけど、
ひとりで観に来れて良かったです(^-^)


画集ではなく、
鴨居自身について書かれてる本を買いました。
日動美術館 副館長 長谷川智恵子の
「鴨居玲 死を見つめる男」です。
ちょっと読んでみたかったの。

本の表紙は【1982年 私】です。




ちょっとだけ。



ね?格好いいでしょ?