shori side.




勝「……さむっ…。」



冷えきった手に、「はぁ」と息を吹きかけると
白い息がふわっと浮かんで、すぐに消えた。



11月。


つい先日までは過ごしやすい日が続いていたのに…

ここ数日で急激に寒くなったように感じる。



俺はひとり、メイン通りを外れた街灯がいくつか灯る人通りの少ない歩道を歩いていた。



街では、マフラーを巻いている人がいたり、クリスマスに向けてライトアップが始まっていたり

もうすっかり冬だ。



「ママ、寒いね」

幼い子供の声が聞こえた。

「そうね」と母親が答える。



俺は、ふと空を見上げた。

だけど、星一つ見えなくて
ただ真っ暗な空だけが永遠と広がっている。






「 あぁ、こんなにも寒くて悲しい夜。

君が居てくれたら 。」






なんて、柄にもないこと思ってみたりなんかして



そんなことを思う自分に、一人で恥ずかしくなっていると…





__ぴとっ




勝「 …、! 」




頬に、何か暖かい物が触れた。





「 しょーおりっ 」



そして、何か聞き覚えのある声。




驚いて振り向くと、そこには




勝「 …聡っ!?」



コーンスープと書かれた黄色い缶を持って
キラキラな笑顔で微笑む、聡がいた。



勝「…なんで…」


聡「 勝利に会いたくて 」




きゅう、って胸が締め付けられるような感覚。




「ふふ」と幸せそうに笑う君。


君はなんでそんなに俺を見つけるのが得意なんだろう。


まるで、俺のことなら
なんでも知ってるみたいに